完全に正気を失った、おぞましい紫色の悲しき殺人鬼。ゾウン市民の多くが闇の深い夜に外を出歩かないのは、ドクター・ムンドがいるためだ。今では“医者”を名乗っているが、以前はゾウンでも特に評判の悪い、とある医療院の患者だった。そこの職員を一人残らず“治療”したのち、ドクター・ムンドはかつて自身が処置を受けていた無人の病棟に診察室を構え、その身で何度も味わってきた非人道的な医療行為を、見よう見まねで行うようになった。棚に入った大量の薬物と、素人以下の医療知識を手に、ドクター・ムンドは今、注射を打つことで自身をさらなる怪物へと変え、不幸にも診察室の近くへ迷い込んだ“患者たち”を、恐怖で震え上がらせている。
入手可能なスキン