チャンピオン ロードマップ：2022年4月

恒例のアレを公開する時期がやってきました。もし「チャンピオンロードマップ」の公開だと予想した人は、よくやったと自分の頭を撫でてあげましょう。というわけで、リーグ・オブ・レジェンドの新たなチャンピオンロードマップをお届けします！今回は文書形式を取りました。その理由はというと、私がおしゃべり好きということと、ちょっとしたヒントを散りばめやすかったからです。そこが書いていて楽しいところでもあります。私の話はこれくらいにして、皆さんお目当ての話題に移りましょう。そう、チャンピオンについてです！

レナータ・グラスクがその力に相応しい威光を纏いサモナーズリフトに登場してから、しばらく経ちました。前回のロードマップでは、新チャンピオン開発のペースを少し落とすことについて言及しました。リリースされる前に、すべてのチャンピオンが十分な時間と配慮を得られるようにしたいと思っています。それが理由で、年間の目標をすべては達成できないとしても。今年リリースするチャンピオンの正確な数はわかりませんが、去年とおおよそ同じくらいになるはずです。

とはいえ、現在開発中のチャンピオンはかなり期待できるものになっていますし、今日はそれについてお話しします。また、今後行われるVGUと、包括的ゲームプレイのアップデート(CGU)と呼ばれる新プロジェクトについてもお話しします。アルファベットの略語がさらに増えてしまいましたが、皆さんの記憶力を試すために新しく増やしているわけではありません。CGUに関する詳しい内容は後述していますので、早速見てみましょう。

まったく新しい世界

目を閉じてはいけません！チャンピオンチームから、近々何か公開されるようです。それは美しく、不可避の、予言された何かです。すべてのジャングルプレイヤーのための新たなスカーミッシャーが登場。すべてを屈服させる新たな女帝…そう、あなたも彼女の前に跪くことになるでしょう。

自らの意思でそうする者は、敵の建造物に波のように当たって砕け、無限に広がるラベンダーの海の一部になるという形で、報われるでしょう。女帝に屈服し、あなたの一部を彼女に捧げるのです。さすればあなたは、ルーンテラの新たなる進化の一端を担うことになるでしょう。彼女に屈服するならば、さらに褒美として、真の気品、真の美しさ、そしてヴォイドの真の姿を目の当たりにできるでしょう。

望まぬ者などいませんよね？ちなみに私はすでに1月の時点で服従してます。ケーキはありませんでしたが、それでも楽しかったですよ。さあ、何を躊躇っているんです？

愉快な出来事

次はチャンピオンチームが皆さん全員をオイスター・ビルのオイスターバーにご招待します！オイスター・ビルのホラ話を聞きながら、ルーンテラでも最上級のオイスターを食べましょう！

…とおもったのですが、実は昨晩お店に立ち寄ったら、めちゃくちゃになっていたんです。テーブルは壊され、ボトルは割れ、奇妙な光を放つ水溜まりがそこらじゅうにありました。オイスター・ビルによると、海を渡ってルーンテラにやってきた派手で危険なよそ者が、この惨事を引き起こしたとのこと。

ノクサス人たちが暴れ、そのうちの1人が不注意でよそ者のオイスターをこぼしてしまったそうです。その派手なよそ者はテーブルから立ち上がると、これ以上なく愉快そうに笑いだしたそうです。ノクサス人は最初混乱した様子でしたが、よそ者にからかわれているのだと思い、顔を近づけて挑発したのです。周りの連中も仲間に加わろうと立ち上がり、武器を取ったその時。突然、レストラン内が霧でいっぱいになったそうです。そして、聞こえてくるのは愉快な笑い声と、水がとび散る音だけ。オイスター・ビルはそう言ってました。霧が晴れると、武装したノクサス人が10人全員死んでおり、よそ者の姿はなかったそうです。

ビルの十八番の物語と同じように、私たちは笑っていました。よくある酒場の乱闘のひとつだと思っていたのです。ですが、この話は大しておもしろくないんです！他の客の1人が話にケチをつけると、ビルは本当の話なんだと言い張りました。そして驚くことに、その不思議なよそ者は、自分のレストランの上の部屋に住んでいるのだと言うのです。この中に会ってみたいやつがいるなら、そうしてみるがいいとビルは言いました。

結局、その夜やめておきましたので、真相はわかりません。次にお店へ行くとき、あなたも一緒に来てくれるなら、確かめに行きましょう。千の色の国から来たよそ者の話しが本当かどうか。

守護精霊

ウディアについては、前回のアップデートでほとんどお伝えしましたので、あまり最新情報はありません。ウディアは動物の精霊たちと語らい、フレヨルドの自然の中で遊ぶ大男のままです。現時点でベースのウディアは完成し、現在はスキンラインに取りかかっています。そして、チームの大部分は「精霊の守護者」スキンに着手しています。アルティメットスキンということもあり、私たちはこのスキンに多くの愛情と配慮を注ぎたいと思っています。

「精霊の守護者」スキンにおける目標のひとつは、これまでのウディアの本質的な部分を残すということです。そのため、スキンはアイオニアでの修行に費やした時間を表したものになり、VGU前のウディアと同じ動物たちも登場します(虎、熊、亀、不死鳥)。「精霊の守護者」スキンでは、これまでの動物の型を残しつつ、最大11まで増やしたいと考えています。まだすべての情報をお伝えできませんが、コンセプトアートと、ウディアが動物たちと交信する前の「精霊の守護者」スキンの初期モデルをこちらに掲載します。

新たなドラゴンを創りし者

オレリオン・ソルについてお話ししましょう。この「星を創りし者」を発表したとき、多くの皆さんがリリースを喜んでくださり、歴代トップクラスの初日の購入率を記録しました。多くの皆さんが巨大で高慢なスタードラゴンを愛し、プレイしたいと望んでいたのです。残念ながら、私たちはその期待に沿うだけのゲームプレイキットを用意できず、多くのプレイヤーは数試合でオレリオン・ソルをプレイするのを止めてしまいました。オレリオン・ソルのプレイ率は、ゲームで最も低いチャンピオンのうちの1体になるまで急落し、長い間そこから動いていません。とはいえ、チャンピオンアンケートを行うと、オレリオン・ソルは「ビジュアルが好きなチャンピオントップ10」に入ります。ゲームプレイに関しては毎回最下位に近い結果であるにもかかわらずです。

私たちはこれまでもオレリオン・ソルに微調整を施してきました。ですが、救済するために何をするべきか話し合ったとき、ゲームプレイを一から作り直すべきだという結論に達しました。

その場凌ぎの小規模な変更では、皆さんに約束したテーマ性を実現できるとは思えなかったからです。そこで、新しいタイプのチャンピオンアップデートを試すことに決めました。包括的ゲームプレイアップデート、略してCGUです。

CGUの目的は、2つのタイプのチャンピオンを対象に、ゲームプレイをアップデートすることです。クオリティーの高いアートとナラティブが用意されているにもかかわらず、ゲームプレイがテーマを表現できていないチャンピオンや、（タム・ケンチへの微調整で達成できたように）数個のスキルを変更しただけでは解決できない、より複雑なゲームプレイの問題を抱えるチャンピオンが対象です。同じモデル、テーマ、そして物語を使って、チャンピオンキットを一から再構築します。オレリオン・ソルは初めてCGUが実施されるチャンピオンとなり、皆さんに結果が満足いただければ、将来的に前述のカテゴリーに属する他のチャンピオンも検討します。

では、オレリオン・ソルはどうか。私たちの目標は、アーゴットやサイオンに実施されたようなVGUに近い大規模な変更を施し、まったく新しいキットを宇宙ワンちゃんに与えながらも、これまでのテーマ的なまとまりを維持することです。

オレリオン・ソルは現在、キャラクターにおけるドラゴンの部分があまり実現されていないという考えから、私たちはドラゴンというテーマ性を強調したいと思います。また、星を創るゲームプレイについての新たな解釈は、見るも壮大で、より直感的にプレイできるものになると考えています。変更になる可能性はありますが、現時点では年末あたりを目標に、進化した新たな宇宙ワンちゃんを皆さんの元にお届けしたいと考えています。幾月も(幾星も？)前に皆さんが待ち望んでいたテーマ性をようやく実現できることを願っています。

砂漠を深く掘り進める

今年行われたVGU投票で勝利したスカーナーについてお話ししましょう。スカーナーのVGUは、正式にはまだ始まっていませんが（かなり近いうちにスタートします）、その着想を得ようとハイレベルなスケッチをするLarry “BravoRay” Rayの手を止めることはできませんでした。BravoRayはスカーナーの大ファンで、そうせずにはいられなかったようです。そんなわけで、彼の用意したいくつかのラフを皆さんにもお見せしたいと考えました。

上の2列はスカーナーのテーマを現行のものとほぼ同じに保ちながら、従来のサソリの身体構造だけでなく、ファンタジー的な要素も加えることで、LoLチャンピオンの中での個性をより強化したラフです。

3列目は、ブラカーンを完全に再構築することを検討したラフです。ここでは、古代シュリーマ文明が砂に消える前の、古の守護者としてのブラカーンを検討しています。優秀な戦士たちの魂を集めたクリスタルから作られた構造物であるという案です。

一番下の列は、現在のユニバースから発展したスカーナーを検討したラフです。まだ確定はしていませんが、これらのバージョンでは、スカーナーはピルトーヴァーに捕われ、制御可能なヘクステック製のガーディアンを創り出すための実験体にされています。しかし、スカーナーは記憶を取り戻し、ピルトーヴァーから逃げ出します。そして、自身と同胞たちが受けた仕打ちに対する復讐として、都市を破壊すると固く誓うのです。今やスカーナーは、計画を遂行するために役に立つヘクステックの装身具も手にしました。ピルトーヴァーはまもなく、自らの行いの報いを受けることでしょう。

これらはすべてBravoRayのぶっ飛んだ頭から飛び出てきた初期のアイデアであり、まだ何も確定していませんので、ご注意ください。

スカーナーのアップデートに着手してしばらくしたら、ゲームデザインから物語まで含んだより沢山の情報を開発者ブログに掲載する予定です。これらの検討案について、みなさんの考えやおもしろいと感じたことがあれば教えてください。

おわりに

今日のところはここまでです。皆さんが私と同じくらい、新チャンピオンやチャンピオンアップデートを楽しみにしてくれることを願います。また、年内に発表されるロードマップにもご注目ください。そちらでは、まだ見ぬシュリーマの地域出身のハイスキルなトップレーンタンク、「ナズマーの誇り」をご紹介します。それでは、またお会いしましょう。