プレシーズン2022:ファーストストライク

天啓パスの新キーストーン「ファーストストライク」について簡単にご紹介します。

(誤解させるつもりはありません。この記事は隔週投稿のQuick Gameplay Thoughtsです。プレシーズンの変更を楽しみにしている皆さんに向けてお届けしています!)

もうすぐやって来るプレシーズン2022で新登場する天啓パスのキーストーン「ファーストストライク」をご紹介します!

新キーストーン「ファーストストライク」

以下の数値は10月19日のPBE実装時のものです。この記事が公開される時には変更されている可能性があります!

敵のチャンピオンからダメージを受ける前に、通常攻撃やスキルでダメージを与えると、5ゴールドと3秒間の「ファーストストライク」を得て、自分の攻撃やスキルがチャンピオンに12%の追加ダメージを与えるようになり、そのダメージの100%(遠隔攻撃ユニットは70%)にあたるゴールドを獲得する。

クールダウン: 25-15s(チャンピオンレベルに応じて)

敵チャンピオンを最初に攻撃した際(ゲームシステム的には、チャンピオン同士の戦闘が始まる時のごくごく短い時間内に)、大きな有利を得られるのが天啓パスの新キーストーン「ファーストストライク」です。追加ダメージにくわえ、追加ゴールドも得られるので、アイテム購入タイミングが早くなるでしょう。すぐに効果のある追加ダメージのほかにも、ルーンから戦略的な利益を長く受け取りたいプレイヤーのためのものになっています。

最大限に活用するためには、3秒間のバフ効果時間にできるだけ多くのダメージを与えるように、攻撃するきっかけをつかむ反応の勝負で相手に勝ち、さらにそこから攻撃し続ける必要があります。最初の攻撃としてスキルを当てられる長射程チャンピオンや、与ダメージが短時間に集中するアサシンにピッタリです。

どうして天啓ツリーなのか?

天啓ツリーのルーンはすべて、「ルールを曲げて独特のプレイを作り出す」という目的のもとにデザインされています。過去に存在した天啓ツリーのキーストーンの多くが、この目的を十分に実現できておらず、特定チャンピオンとのシナジーが高くなってしまっていました。天啓ツリーのテーマから外れていたわけではありません。結局は、使用チャンピオンに最適なものが常に一択なら、自分の選択が最高だったと実感できないのです。

私たちがこれまで、天啓ツリーには与ダメージを増加させる選択肢を入れることをためらっていたことに気づいた人もいるかもしれません。それは、与ダメージがとても一般的なボーナスだからです──「ルールを曲げる」コンセプトに当てはまっているとはとても思えません。ですが私たちは、ファーストストライクで自分たちのルールを少し曲げることにしました。戦闘を始める行為は、他の与ダメージ増加系ルーンの条件よりも難しいからです。ファーストストライクを確実に発動させるために最適解ではない戦いを始めるのか、それとも相手にポークを許して攻撃できる時間を15秒間失うのか。このような選択肢を検討するのは、簡単なことではありません。リスクにはそれに見合う利益が必要で、ダメージ増加はわかりやすく魅力のある利益でしょう。

また、特定のチャンピオンクラスのみに好まれるのではなく、幅広いプレイヤーに価値をもたらすものになってほしいとも思っています。バーストダメージでファーストストライクを活かせるプレイヤーもいれば、得られるゴールドが増えるから好きというプレイヤーもいて、さらにはこれを最大限に活用できる戦略というパズルを解くのが楽しいというプレイヤーもいるはずです。さまざまな観点から、幅広く愛用者を獲得できるのではと思っています。

デザインについて

ファーストストライクのデザインについては、マインドシェア(使いたいルーンとしてまず思い浮かぶもの)への効果という点をひとつ懸念しています。ルーンの効果をゲームプレイで実感できないと、「実際の」ゲーム進行とは関係ないミニゲームのように感じてしまう危険性があります。この点については以前、試合序盤のレーンでの相互作用への影響を減らすことに成功しています(フリートフットワークを思い浮かべてください)。ファーストストライクの恩恵はゴールドと割合ダメージなので、ルーンの選択にかかわらず、最初に敵に向かって飛び込むことが重要な試合終盤まで、価値が大きいまま持続します。

反撃する機会がほとんどないままに、敵レーナーからポークされてデッドすることに不満が大きかった「ねこばば」が残した教訓も取り入れました。ねこばばと強く結びついたチャンピオンたちは、ダメージというリスクを取ることなくリターンを得られる、すなわち2秒おきに消費アイテムガチャを無料で回せる時にのみポークしていました。ファーストストライクは戦闘開始を強制するだけでなく、始めた戦闘で実際に利益を得るための行動を推奨するルーンなのです。クールダウンもかなり長いですからね。Q - ミスティックショットで遠くからずっと消極的なポークを繰り返すのではなく、W - エッセンスフラックスを敵に当てた時、エズリアルは「リー・シンドローム」の感覚を味わうことになるでしょう。

プロトタイプ: オムニストーンの廃止

ほとんどのプレイヤーの心の中に根付くことのなかった「プロトタイプ: オムニストーン」は、ファーストストライクの導入にともなって削除となります。オムニストーンのルールと活用法は複雑すぎた上に、リスクを付け加えようとすると、使いこなすのがさらに難しくなってしまいました。このため、プロプレイでの標準装備になる恐れを考えると、安全にバフできないという困難な状態になっていました。特定のキーストーンが合うわけではないチャンピオンにとって、プロトタイプ: オムニストーンは手堅い選択肢のひとつでしたが、そんなチャンピオンたちもほとんどが、時間が経つとともに最適なキーストーンをひとつは見つけることができました。キーストーンそのものを使いたくないプレイヤーにとっては、初期選択以外のサモナースペルを使えるようになる「解放の魔導書」によって、ルーンに割り当てられている強さを別のシステムに移し替えることができます。


サモナーズリフトチームより、今回はファーストストライクを簡単に紹介しました。今週発表したプレシーズン2022の他のコンテンツも、楽しんでいただければ幸いです。まだまだたくさんのコンテンツが準備中です!私たちもゲームの状態を継続して見守っていきますので、今年のプレシーズンと今後のLoLを良いものにするため、ぜひフィードバックをお寄せください。幸運を、そして安全にお過ごしください!