Quick Gameplay Thoughts: 6月24日
チャンピオンの耐久力アップデートの最初のリリースを終えて、アップデート後の経過に関する考察をお伝えいたします。耐久力アップデートへの私たちのアプローチに関する詳細については、こちらのQuick
Gameplay Thoughtsの記事をご覧ください。
なぜダメージではなく、耐久力なのか?
まず最初に、私たちが頻繁に目にする「なぜダメージをナーフせずに、耐久力をバフするのか?」という質問にお答えします。
LoLのダメージを評価するにあたって、私たちはルーンやアイテム、サモナースペルなどのゲーム内システムを詳細にチェックし、ダメージに最も影響が大きなシステムはなんなのかを特定しようとしました。そして、これらのシステムすべてを合わせたダメージ出力は高すぎるものの、「それぞれのシステム間における相対的なバランスは取れている」という点で意見が一致しました。この相対的なバランスを維持するために、チャンピオンの耐久力を強化することに決めました。これにより、これらの他のシステム全体を精査するのではなく、これらに集約的な変更を行えるようになるからです。
バランスと調整
大規模なアップデートなので予想していたことですが、この最初の変更のリリースによって、バランスが大きく不安定になりました。しかし、私たちは最初のリリースに向けて予防的に全チャンピオンのバランス調整を試みようとはせず、リリース初日にプレイヤーが数千試合をプレイすることで得られるデータを利用して、素早くフォローアップを行うことに決めました。リリースの初日に、私たちはこのアップデートで大幅に強化、または弱体化された11体のチャンピオンにバランス調整を行いました。その後、60以上の変更が含まれたパッチ12.11の作業に取りかかりました。これは過去最大規模のパッチとなりました(パッチノート読者の皆さん、申し訳ありません)。またパッチ12.12では、体力回復およびシールド効果に的を絞った調整をいくつか行います。
とはいえ、まだ尖った部分が残っているのも事実です。クラスとアイテムのバランス調整はまだ完了していませんし、もっと大きな調整が必要なチャンピオンもいます。それに、40%重傷の世界における体力回復効果の状態はまだバランスが崩れたままです。
重傷の現在の状態に関して言うと、私たちは40%の回復効率低下を中心にしてバランスを取ろうと考えています。理想的には、重傷は毎試合購入するようなものではなく、高い体力回復効果を持つチャンピオンが2体以上いた場合に状況に応じて購入すべきものとなるべきです。今後は現在の重傷の状態と足並みが揃うように、体力回復効果のパワーレベルを慎重に低下させていくつもりです。
耐久力アップデートに関する考察
まだ耐久力アップデートのバランス調整が続いている状態ですが、比較的に良好な状態に着地できていると考えています。全地域のプレイヤーが技量が反映される機会が増えたことを歓迎しており、戦闘のペースが改善されて、より分かりやすくなったというフィードバックが寄せられています(これら2つは私たちが目標にしていたことでした!)。戦闘のペースが低下したことで、ポジショニングやクールダウン管理などの戦略的な技能をプレイヤーが披露する機会が増えたと考えています。このような細かな技を披露する機会が積み重なって、記憶に残る、エキサイティングなプレイや集団戦でスキルを披露する舞台が整い、LoLの楽しさが拡大します。
また、試合の“スノーボール状態”が減少して、試合時間が(少し)長くなったという、ポジティブな副次効果も見られています。
あらゆるプレイヤーが序盤の優位を活かして勝ちに繋げられるべきなので、私たちはスノーボールはある程度まではいいものだと考えています。とはいえ、15分経過時点で逆転が不可能になってしまうのがいいことだとは思いません。耐久力アップデート以前はスノーボールが少し強すぎる状態でしたが、チャンピオンの耐久力を高めてタワーを強化したことで、私たちが納得できるレベルまで抑制できました。
試合時間が少し長くなったことで、両チームが真の意味で終盤の集団戦に挑める機会が増え、終盤の戦略や意思決定の意義が高まるようになりました。これは時間の短い試合では欠けてしまう要素です。試合が長くなり過ぎない限りは、LoLでこれらのコンセプトの意義が高まったことを嬉しく思っています。
最後に、このような大規模な変更を実現させるために貢献してくれたゲームプレイチームの全員、チャンピオンチームとゲームアナリシスチームからの助っ人に、お礼を言わせてください。ありがとうございます。
また、私たちと同様にLoLを愛し続けて、懸念や要望を伝え続けてくれるプレイヤーの皆さん、いつもありがとうございます。今後も皆さんと一緒にLoLを作っていくことを楽しみにしています!