Quick LoL Thoughts 6月19日
皆さん、こんにちは。
免責事項
こちらの投稿では、開発中もしくは計画中の作業への言及も多くなっていますが、必ず実装されるという保証はありません。作業や目標は新しく判明したことによって変更されることがありますし、以前言及したプロジェクトが遅れたり中止されるといったこともありえます。ただ、計画が変わるとしても、できる限りのことを皆さんにシェアしていくのが大事だと信じています。本投稿の最新情報は、Twitter(※英語)で公開していきます。
毎週の投稿について
今年はRiotScruffyと私が交互に投稿します。Scruffyはゲームバランスの詳細と他のゲームプレイ関連の話題について(Quick Gameplay Thoughts)、私は幅広い範囲の話題について(Quick LoL Thoughts)、これを毎回交互に公開していきます。また、私の投稿では通常ゲームプレイ関連の話題は扱いませんが、時々含まれていることもあります。
ARAMからリトルレジェンドを削除
パッチ10.15にて、リトルレジェンド(LL)をARAM(ランダムミッド)から削除します。この決定の理由を説明します。
- ARAMでのLLはビジュアル面のわかりやすさに大きな問題をはらんでいました。LLの動きとデザインの明るさが、チャンピオンやスキルとの区別をつきづらくしてしまうのです。ですので、LLたちが戦闘の起こるマップ中央に行かないようにして、問題が起こらないようにしてきましたが、これでは対策が不十分でした。
- ARAMで使用するためにLLを購入したいというプレイヤーは、非常に少ないです。TFTで使うためにLLを購入して、それをARAMでも使用するというプレイヤーはいるのですが、ARAMだけでの使用を目的にLLを買う人はほとんどいませんでした。また、ARAMでのLLの存在感についても、総合的なプレイヤーの感想は「とても小さい」というものです。
- ARAMでも使われる必要上、LLのデザインには制限が生じています。シルエット(チャンピオンと誤認しないように)、大きさ、感情表現モーション(アニメーションがスキル使用に見えないように)、といった面です。LLをTFTのみの仕様にすれば、将来リリースされるLLはこの制限から解放され、より素敵なデザインにできるでしょう。
ただ、ARAMでのLLの使用を大いに楽しんでいるプレイヤーもいます。その皆さんに対しては、大変申し訳ありません。LL削除でゲーム体験が削られてしまうことは理解していますが、ARAMプレイヤー全体を考えると、これが正しい選択だと考えています。ARAMだけのためにLLを購入し、TFTを遊んでいないプレイヤーについては、RPの払い戻しを行います。以下が払い戻しの詳細です。
- 払い戻しは、LLを所持していてTFTを全くプレイしたことのないアカウントに適用されます。各LLの使用の有無をチェックするのではなく、アカウントそのものの「TFTをプレイしたことがある、ない」という履歴で判断されます。
- 払い戻し期間はパッチ10.15の実装後より始まり、パッチ10.16までとなります。
- 払い戻しが適用されると、そのアカウントが所持しているリトルレジェンドが全て削除され、LL購入に使用したRPが返却されます。ARAMで使用したLLも、使わなかったLLも、全てが対象です。
- RP経由で入手していないLL(たとえばTwitch Primeの報酬など)は払い戻し対象になりません。
スキンシリーズごとのテーマ評価方法
同じテーマを共有するグループのスキンを評価する際、私たちは以下の4点を見ていきます。
- そのスキンの実際のパフォーマンスは、事前予想と比べてどうだったのでしょうか?ニッチなチャンピオンのスキンが、とても人気のあるチャンピオンのスキンと同じくらい多くのプレイヤーに購入されるとは思っていませんので、これはそのチャンピオンの総プレイ人口との相対的な評価になります。スキンの購入率が高ければ、プレイヤーの満足度(そのスキンを購入するまで気に入ってくれた)と、ライアットの収益が合致したということになります。
- スキンテーマについてのアンケートを行っています。既存のテーマの中で、新スキンを出してほしいとプレイヤーが思っているのはどのテーマでしょうか?これはスキンテーマの話であり、そのテーマの最新スキンについてではありません。また、このアンケートはそのテーマのスキンを持っているプレイヤーだけでなく、プレイヤー全体を対象に行われています。
- スキンリリースは、いつもより力の入ったものになったか、そうでもなかったのか?スキントレーラーや、クライアント上でのプロモーション、同ティアの他スキンと比べた時の制作時間などを評価します。
- このテーマがよく似合うとプレイヤーが感じているチャンピオンは、さらに何体存在するでしょうか?愛好者が多く、パフォーマンスも良好なスキンシリーズがあるとします。しかし、そのスキンテーマに合うチャンピオンがスキンを出し尽くしてしまったとなれば、制作は他のテーマに移していったほうがいいでしょう。
以上の要素から、人気のあるスキンシリーズを継続するか、通常のスキンとしてそのテーマを存続させるか、プレイヤーが可能性のあるテーマと考えていて私たちもそれを実現できるのでテーマ自体をリワークするか、テーマそのものをお蔵入り(今後の新スキンリリース予定なし)させるか、といったことを決定します。
現在までに方針が固まっているテーマをいくつか紹介しましょう。
荒野:元々の荒野スキンは、特に目立ってパフォーマンスが良いシリーズではありませんでした。このテーマにはもっとたくさんの可能性が眠っていると考えた私たちは、2018年の新スキンリリースをもってテーマをリブートしました。この時リリースしたスキンは多くの方の支持を集めたわけではありませんでした(スキントレーラーなどの広告面では芳しい結果が出なかった)。ですがパフォーマンスは非常に良好で、プレイヤーの皆さんからはこのテーマが好きだというフィードバックが多数寄せられました。ですので、現在の「荒野」シリーズはスキン制作での優先度が高く、プロモーションにも力を入れていくシリーズとなっています。
シュガーラッシュ:このテーマのスキンは何度かリリースしていますが、残念ながらどれも成果は芳しくありません。例を挙げると、シュガーラッシュ2019のスキンは、その年の予想に反してスキンシリーズの中の下位10%に入ってしまったのです。なので、あいにくですがシュガーラッシュはお蔵入りとなりました。一部のプレイヤー層に対して取れるアプローチはあるのではとも考えましたが、他に人気のある選択肢に時間を使った方がいいというのが、現時点での考えです。
スターガーディアン:最初からとても人気でしたし、その人気はずっと衰えていません。このシリーズのスキンはすぐに皆さんの好みにヒットして、たくさんのプレイヤーがスキンを購入して何度も使っています。複数スキンを持っているチャンピオンでも、他に比べて突出した人気を誇っているのではないかと思われます。継続して良好なパフォーマンスを出しているスキンシリーズというのはとても少ないです。しかし、同じテーマでもどこか違ったものになってしまったり、そのチャンピオンに似合わないテーマでスキンを作ってしまったりする恐れがあるので、スターガーディアンのようなテーマのスキンをあまり頻繁に出すのはよくないと考えています。長期間にわたって魅力のあるテーマを作り出せた好例ではありますが、テーマをもとに正しい選択をした結果でもあるのです。
おしゃれ:おしゃれシリーズのパフォーマンスは、一長一短でさまざまです。好成績を収めたスキンもありますが、その他のスキンは要求水準に全く達していません。可能性はあると思うので、2021年以降にこのスキンシリーズをリブートできるかどうか、他の古いスキンテーマと合わせて可能性を探っていきます。「セレブに着飾ったチャンピオンたち」という出発点は良いのですが、もっと存在感のあるスキンが必要だと考えています(たとえば、荒野スキンはもともとあったオールドウエストに対して、地獄の炎や悪魔と天使といった要素を追加したことで良いテーマになりました)。今後、おしゃれシリーズの新スキンを出すという確約はできませんが、古いスキンテーマの中で来年には新スキンを発売するものも出てくるでしょう。