クイックプレイモード
皆さん、こんにちは!「クイックプレイ」のプロダクトリードとデザインリードを務めているTara “Riot Sailormoon” ChenとJason “CrabDust” Cohenが最新情報をお伝えします!Riot Auberaunがこのプロジェクトをスタートさせてから数ヵ月が経ちましたが、それについて忘れていたわけではありません。いよいよ今年リリースされます!
数ヵ月前に、ゲームディレクターのPu “Riot Pupulasers” Liuが、ブラインドピックが抱える問題を解決するために、「クイックプレイ」という新たなフォーマットに置き換えるとお伝えしていました。本日は、この変更を行う理由やその仕組み、リリース時期などについてさらに詳しくお伝えします。クイックプレイとは?
「クイックプレイ」はブラインドピックに代わって導入される新たなキューです。前もって選択を行ってもらうことで、プレイヤーはロビーから直接試合に移行することができ、試合を素早く楽しむことが可能です。つまり、このモードにはチャンピオン選択画面がありません。
チャンピオン選択とポジション選択をロビーに移すことで、試合を素早く始められるようにしました。また、自分で選んだチャンピオン/ポジションでプレイできる可能性が高まっており、ブラインドピックで経験するポジションやチャンピオンを巡る衝突、言い争い、複雑さをある程度解消することもできています。
これなら、1試合しかプレイする時間がなかったとしても、“対戦が見つかれば試合がすぐに始まる”と確信を持って対戦待ちできます!
ブラインドピックの問題点
BP=ブラッドプレッシャー(血圧)?
ブラインドピックは短い対戦待ち時間を実現できるようデザイン、最適化されています。つまり、プレイヤーによる選択をチャンピオン選択画面で行うことで、対戦待ち時間を短縮していたのです。しかし、レーンは無限にあるわけではないので、プレイヤーは限られたコミュニケーション手段で、時間に追われながら初めて会った人たちと話し合い、上手く機能するチーム構成を作り出さなくてはなりません。これではプレイヤー間に軋轢が生まれるのも当然です。
どのポジションでも構わないというプレイヤーなら問題ないでしょうが、“仕事を終えて帰宅し、ちょっと新しいチャンピオンを試してみたい”という場合や、“LoLをプレイするのが久しぶりだから、慣れたチャンピオンを使いたい”という場合を想像してみてください。バンされることは無いとはいえ、ブラインドピックで希望しているチャンピオンをプレイするのは容易ではありません。
プレイヤーの中には、話し合いを拒否して即ピックする人だっています。これでは早くピックしたプレイヤーが不当に優位を得て、他のプレイヤーは残ったものから選ぶか、退出するしかなくなります。
信頼
新しいことを試してみたいプレイヤーや、練習したいだけのプレイヤーにとって、ブラインドピックは乗り越えるべき障害が多すぎます。たとえば、自分がワーウィックミッドを試そうとしているとしましょう。まず、チャンピオン選択画面で希望しているポジションとチャンピオンを選ぶには運が必要です。さらに、オーソドックスではないピックだからという理由で、対戦回避されるリスクも存在します。クイックプレイなら、即座にサモナーズリフトに入り、自分が“困ったワンちゃんではない”と証明できます。
あまりウェルカムじゃないサモナーズリフト
LoLの新米プレイヤーは、さらに厳しい状況に追い込まれることになります。初心者は使えるチャンピオンも、プレイできるポジションも限られています。他のチームメイトが全員即ピックしたせいで残ったジャングルをプレイする羽目になった場合、どこに行けばいいのか分からず、レーンに行ってしまったとしても不思議ではありません。
もうひとつの問題
敗北がほぼ確定し、ティルトする前に次の試合に移りたいと思っても、現在の降参ルールだと、試合を抜けて次の試合に行くのは簡単ではありません。
とはいえ、当初の狙いである“待ち時間を減らして素早くサモナーズリフトに入場する”という点については、今でも妥当で有意義な考えだと思っています。そこで、私たちは上で述べたような問題を解消しつつ、この目標を実現することにしました。以下でそれについて詳しく見ていきましょう。
クイックプレイの仕組み
プレイヤーはそれぞれ、ロビーでメインとサブのチャンピオン、ポジションを選択します。スペルとロードアウトは新たなメニューを使って、ここで変更できます。
対戦待ち時間が長くならないよう、プレイヤーは「優先」ポジションを1つ選択する必要があります。優先ポジションとは、現在のマッチメイキングで最も必要とされているポジションのことです(どのポジションが必要とされているかはUIに表示されます)。
時々、優先ポジションをプレイする必要はあるものの、ほとんどの場合はメインに選んだポジションでプレイできるようにすることが、このシステムの狙いです。これについては継続的にデータを調査し、必要に応じて調整を行っていきます。
プリメイドグループの人数に応じて、以下のように異なるルールが適用されます。
ソロ | 異なるチャンピオンを2体選択 |
異なるポジションを2つ選択 | |
少なくとも1つは優先ポジションを選択 | |
プレイヤー2~4人 | 各プレイヤーはソロの全ルールに則って選択 |
グループの全員がそれぞれ異なるチャンピオンを少なくとも1体は選択 | |
メインスロットの選択はグループ内で重複不可(チャンピオンとポジション両方) | |
5人フルチーム | サブの選択は必要なし |
グループの全員がそれぞれ異なるチャンピオンを1体&ポジションを1つ選択 |
不利な試合をいつまでも続けなくて済むよう、降参成立に必要な条件を少し緩和しました。最初の降参投票を行える時間が、15分経過時点から10分経過時点に短縮されます。ただし、チーム内で5人中4人のプレイヤーが賛成する必要があります。また、試合開始から20分経過すると、チーム内で5人中3人のプレイヤーが賛成した場合、降参が成立するようになります。
この変更により、圧倒的なリードを築いた試合を最後まで楽しめなくなる可能性はありますが、非ランクキューにおいては悪いことではないと考えています。逆に、長く続いた試合は有意義な接戦となるはずです!
対戦時間が健全な範囲に収まっているか、10分で終了する試合が多くなっていないかなど、この調整に関しても導入後の影響を監視していきます。
クイックプレイの狙い
私たちはプレイヤーの皆さんに、「このキューなら試合前の余計な時間なしで、サモナーズリフトの試合を素早く、簡単に楽しめる」と感じてもらいたいと思っています。
クイックプレイなら、マッチメイキングのボタンを押せば、短時間でサモナーズリフトに入り、希望しているチャンピオンやポジションでプレイできるはずです。また、スキルレベルに差があるフレンドとも対戦待ちしやすくなりますし、一方的な展開になってしまっても、長々とその試合を続けることなく、すぐに次の試合の対戦待ちを始めることが可能です。
ベータテストのマインドセットで
クイックプレイは基本部分こそ完成しているものの、リリース時点では一部の機能(クロマの選択など)が未実装であり、少し動作が重くなったり、ビジュアルの不具合が発生したりする可能性があります。ですが、クイックプレイのリリースをさらに遅らせるよりは、早めに皆さんに体験してもらい、その有効性を確認して、皆さんと一緒に時間をかけて改善していきたいと思っています。
今後の予定は以下のとおりです。
- パッチ13.21の開発サイクルで、基本機能のみのクイックプレイをPBEでリリース
- パッチ13.21以降のパッチで、各地域のライブサーバーを対象にクイックプレイを順次リリース
いつものように、皆さんからのフィードバックをお待ちしています。それでは、サモナーズリフトでお会いしましょう!