システムは変わってしまうかもしれない。でも僕だけは、いつだって君のそばにいるよ…。
ミッドセット前最後となる今パッチでは「プレイ感の大改善」を目標に掲げ、アイテムおよびヒーローオーグメントの出現仕様に大規模な変更を実施しています。その2点以外では、基本的に「グリッチド アウト!」のリリースに向けた準備に注力しているため、通常よりも軽めのバランス調整に留まっています。また今パッチではモバイル版の人気機能「チームプランナー」がPC版リリースされるほか、32-bit版クライアントの廃止に関するお知らせもあります。どちらもお見逃しなく。
また今回の大規模なシステム変更と同じくらい、「グリッチド アウト!」で導入されるシステム/ゲームプレイ要素の詳細を知りたいという方もたくさんいらっしゃることでしょう。ご安心ください!これでもこっちでも、あるいはこちらやココでもバッチリご覧いただけます(全部同じリンクですけどね)。
要約:同一試合中におけるプレイヤー間の平等さを維持しつつ、試合ごとのアイテム出現パターンを最大化するため、アイテム出現仕様(いつ、何を、何個などを制御する戦利品分配システム)を変更しました。
リワークする理由:実は最後にアイテム出現仕様を変更したのはリリースセットだったパッチ9.18の頃で、じつにチャンピオン複製器(当時の名称は「ニーコが助ける!」)の導入と同時でした。そして導入以後は長い間(約8セット)、細かな数値調整のみが続けられていました。しかし、上位層(および平均的)プレイヤーのシステム理解度が深まり、プレイ技術が高まってきたことで、TFTの競技性を最大限維持していくためにはアイテム出現仕様全体のアップデートが必要であることが明白となりました。今回導入した変更の多くはプロシーンを意識したものですが、「プレイ感の改善」という面ではすべてのスキル帯で実感していただけることでしょう。
具体的な手法:旧来のアイテム出現仕様では、アイテムはロビー(いわゆる「卓」)全体でランダムに選択されており、各プレイヤーは若干異なる戦利品を入手していました。新たな仕様ではフェアネス向上を目指し、プレイヤー間の戦利品の価値を一層公平にし、同時にTFTのカギでもある「順応力」が試されるバリエーションの幅も維持しています。たとえば今後は、ウルフ直後の時点で素材アイテムを7個所持しているプレイヤーがいる場合に、別のプレイヤーが3個しか持っていない(4個少ない)ような状況は発生しなくなります。またボーナスオーブ(ゴールドやチャンピオンなどを含むオーブ)の価値を算出する際には、個数ではなく中身の有用性で評価するように変更したため、今後はロビー内の全員がほぼ同価値のボーナスオーブを入手することになるでしょう。さらに入手アイテム数が相対的に少ない場合(ただし最大でも1~2個です)は、それを補うボーナスオーブが出現し、従来よりも公平性が大きく改善します。
そして今後はステージ1-2で必ずボーナスオーブが1個出現します。これでステージ1-3のショップで購入するユニットの幅が増えるため、序盤戦を自らの判断に基づいて進めていけるようになります。ステージ1-4のPvEラウンドの最後に6ゴールドがドロップして苦い顔をしていた時代は過去となるわけです!
要約:4回になったヒーローオーグメントのリロール回数を最大限活用できるようにするため、ヒーローオーグメント出現仕様の明確性・シンプルさ・精度を改善します。
変更に至った経緯:ヒーローオーグメントシステムのリリース時には、まだ何がシステムの弱点なのかが見えづらい状態でした。しかしリロール回数を4回に増加したことでシステムの抱える欠点が明らかになり、結果として多くのプレイヤーが「想定していた戦略が取れない」と感じるフラストレーションを経験することになりました。具体例でいえば、アンダーグラウンド特性が発動しているのにサミーラのオーグメントがまったく引けないなどのケースです。そこで今回はシステムの奥深くまで精査して改善を試みました。併せて、具体的な手法についても明確・具体的に説明していきます。
具体的な手法:特定オーグメント(サミーラのサポート系オーグメント、ソナ/ジャンナのオーグメント)の出現条件に関する一部の問題はパッチ13.4で修正済みです。現在は全ヒーローオーグメントが正しく特性と紐付けられた状態であるため、想定した通りのヒーローオーグメントが表示されるようになっています。
発動特性反映オーグメント枠:続いては新しいシステムについて。ステージ2-1では引き続き、完全にランダムなヒーローオーグメントが出現しますが、ステージ3-2/4-2ではよりプレイヤーの戦略に適ったヒーローオーグメントが出現するようになります。まず、オーグメント選択の3枠目はサポート系専用でなくなります(従来の仕様ではキャリー系オーグメントを引くのが極めて困難/不可能になるケースがありました)。次に、ヒーローオーグメントに「特性の書」と似た出現条件が設定されました。今後は発動中の特性の種類が多くなるほどヒーローオーグメントのランダム選択数が減ります(詳細については下記をご覧ください)。「発動中」にカウントされる特性は脅威、エース、アーセナルなどを含むすべてです。たとえば、フィドルスティックスとアフェリオスの2体だけを盤上に出している場合、発動中の特性は3個とカウントされます。
ミッドセットアップデート前の最終パッチということで変更数は全体的に少なめですが、影響力は大きなものばかりです。
ブローラーのムキムキ度が少しアップ。上位ティアでの増加体力が上昇しました。
アンダーグラウンドの報酬に全体的な調整が入り、金庫破りの報酬価値が低レベル帯で下がり、高レベル帯で上がりました。特にレベル7の金庫破りの報酬は、その労力に見合った豪華さです。
アッシュは「モンスターアタック!」で戦闘経験を積んで集中力が長く続くようになり、「レンジャーフォーカス」の効果時間がなんと1秒も伸びました!
アンガルド!アンガルド!フィオラの火力が全★レベルで上昇です。
ニーラの回復力が低下。特に★2、3で顕著です。
オレリオン・スロウルという感じでしたからね…ついに攻撃速度が少し上がりました。
ジャンナの「ツイスター!」の強さはCC要素から火力へ。また強風時のステータス上昇速度がやや穏やかになりました。
インフィニティ フォースからクリティカル率が削除され、インフィニティ具合がやや減少。一方、各種レディアントアイテムには「強すぎないけれどしっかり強い」状態を目指す大小さまざまなバランス調整が入っています。
ヒーローオーグメントの出現仕様については先述の通り大きな変更を入れましたが、一部のヒーローオーグメントにはそれに加えて微調整を加えました。これで他のヒーローオーグメントとの格差も縮まるでしょう。
もちろんヒーロー以外のオーグメントもバランス調整の対象です。前パッチはプリズムティアの紋章系オーグメントがやや強力すぎる状態になっていたため、紋章と共に付与されるアイテムを完成アイテムから素材アイテムに変更しました。これで「引いたら絶対に選ぶ」状態が緩和され、他のプリズムオーグメントも選択肢に入ってくるでしょう。
モバイル版プレイヤー御用達の「チームプランナー」機能がついに世界中のPCプレイヤーの手にも!チームプランナー上に5コストユニットばかり並べてもショップの出現率は上がったりしませんが…願掛けするのは個人の自由です。
32-bit Windows OSのサポートは2023年4月5日をもって終了します。同日以後に『リーグ・オブ・レジェンド』および『チームファイト タクティクス』をプレイするには、64-bitバージョンのWindowsが必要になります。詳細については必要動作環境をご確認ください。廃止されるとどうなりますか? また、何かする必要がありますか?
すでに64-bit版のOSとハードウェアを利用しているプレイヤー(全プレイヤーの99.9%)は、32-bit版のサポートが終了しても影響はなく、特別に何かする必要もありません。ですが、32-bit版のOSを利用している場合、パッチ13.7よりクライアント内で、“将来的に使用しているPCではクライアントが機能しなくなる可能性がある”という旨のメッセージが表示されるようになります。32-bit版OSのサポートが完全に終了する際には、事前にパッチノートとランチャー内で告知していく予定です。しかしながら、将来的にはLoLのプレイに64-bit版OSとそれに対応したハードウェアが必須となります。
LoLの32-bit版クライアントを廃止する理由は?
過去にXPやVistaのサポートを終了した際と理由は同じで、定期的に新コンテンツをリリースしながら、古いハードウェアの要件を満たし続けるには、開発においても、そのテストにおいても、大きな投資が必要となります。こうした障壁を排除することで、新機能をさらに革新的なものにし、プレイヤーに魅力ある体験を提供し続けることが可能になります。今回の移行によって、皆さんにお伝えできるほど直接的に何かが改善されるわけではありませんが、これはLoLとTFTの将来に向けた継続的な投資につながっていきます。