スプラッシュアートの前に “フィーニーアート”あり

(超高品質の)仮アートを使う理由

新チャンピオンをリリースしたり古いチャンピオンをアップデートする時、私たちはスプラッシュアート上に、その個性を捉えて表現しようとします——しかし、ノクサスが一日にして建国されたわけではないように、これらのアートにも歴史があります。

これの前に:

Ivern-Splash.jpg
アイバーン スプラッシュアート

これがありました:

15-Ivern.png
アイバーン

「デイジーアイシテル!!」

シニアゲームデザイナーのBrian “FeralPony” Feeney(フィーニー)は、正式なスプラッシュアートの制作が行われている間に、これらの傑作を描き上げます。この伝統が始まったのは、はるか昔の……2012年からです。私たちが間違って未完成のスプラッシュアートをリリースしてしまったことがきっかけでした(しかも、何度も)。FeralPonyは言います。「何か、超サイテーなものを作りたかったんです。あまりにもひどすぎて、絶対に誰も間違ってリリースしてしまうようなことがないものを。こういう絵なら、正式な完成版のスプラッシュアートだと思う人なんていませんから」

そうして、この伝統が生まれました。FeralPonyの比類なきスキルによって、正式なスプラッシュアートが完成する前のプレイテスト中であっても、仮のスプラッシュアートが表示されるようになりました。彼は言います。「いつも少し手間をかけて、見ていて面白く、それぞれのキャラクターの特徴が出るように心掛けています」。さらば、味気ない灰色のボックスよ。ようこそ、ビューティフルな新顔たち(の仮アート)。

おまけ:時には、正式な担当アーティストがFeralPonyのアートから刺激を受けて、もの凄い勢いで作業に取りかかることもあります。単にその仮アートを早く取り替えたいだけなのかもしれませんが。

ストーンウィーバーの物語

最初のうちはFeralPonyが仮のスプラッシュアートを作らないこともあったので、その素敵なアートが用意されていないチャンピオンも数多く存在していました。

しかし、ある運命の午後、変化が起きました。その時FeralPonyは、LoLの最新チャンピオンであるタリヤを、彼の特徴的なスタイルで描き出すことに苦戦していました。曰く、「彼女をどう表現すればいいのかわからなかったんです。まるでインスピレーションが湧きませんでした」

同じ頃、チャンピオン開発チームもゲーム内のタリヤの視認性に関する問題を抱えていました。タリヤの見た目が既存のチャンピオンと類似しすぎていたのです。Feeneyの苦闘はそれを反映するものでした。彼は「本質のチェック役」として機能し、タリヤのシルエットにはまだ明確さが足りていないことをチャンピオン開発チームに教えてくれたのです。チャンピオン開発チームはタリヤの独自性を高めるために、彼女のシルエットに変更を加えました。そして再び絵筆(デジタルの)を手にしたFeralPonyは、難なくすらすらとストーンウィーバーを描き上げました。

未完成なアートがリリースされるのを防ぐため(そしてプ

レイテストの時間にささやかな楽しみを追加するため)に始めたことが、チャンピオンの個性や見た目がシンプルなスプラッシュアートで表現できるほどに独自性を確立できているかどうかのクイック・チェックへと昇華したのです。

現在、FeralPonyによる仮アートの作成は、チャンピオン開発過程における正式な作業ステップの一つとなっています。

フィーニーアートの未来

近頃、FeralPonyはこう言っています。「もう引退して、新たなろくでなしにこの仕事を任せようかと考えているんです」。彼のあとを継ぐべき天才候補は、シニアQAアナリストのKory “Ququroon” Dearborneです。彼はカミールの仮アートを描きました——FeralPonyのお墨付きです。

Ququroonは喜んでこの伝統を未来に引き継ぎたいと言っています。

皆さんにも素晴らしいアートを堪能していただくために、未公開の「超公式」スプラッシュアート・コレクションをご紹介しましょう。


FEENEY


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ヘカリム ゼド スレッシュ エイトロックス
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リワークされたソナ リワークされたジリアン リワークされたベイガー タム・ケンチ
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イラオイ ジン(英語サイト) オレリオン・ソル クレッド