/dev: AFK防止への取り組み

こんにちは、皆さん。プレイヤー行動システムチームのデザインリードを務めているBarackProbamaと、同チームのプロダクトリードを務めるTimTamMonsterです。皆さんが遭遇する悪質行動の中でも最も試合を妨害する行動がAFK（離席行為）や退出者だということは、私たちも把握しています。今回は、対戦回避について一時的な対処を行う前、前回（4月）の記事の続きとして、AFKと退出者へのペナルティーについての新しいお知らせがあります。

以降の記述についての注意事項：AFK(入力待機状態）と放置（意図的もしくは別の理由）を組み合わせて「AFK」と呼んでいます。

ゲーム中の頻繁なAFKを減らすためのアプローチは、いくつかに分かれています。

1. ペナルティー構造にティアを追加して、AFKや退出を繰り返し続けるプレイヤーに対して、後述する新ペナルティーが適用されるようになる
2. AFK常習のプレイヤーから皆さんを守るため、新しい種類のペナルティーを追加する
3. 反省して行動を改めようとしている時のゲーム内評価方法を改善する

それでは、詳細を見ていきましょう。

新しい種類のペナルティー

これまで、AFKに対するペナルティーはキューの一時停止でした。数試合のキューの一時停止は、AFKをするプレイヤーの前に立ちはだかる減速バンプです。設定された短時間のタイマーが終了していないと、「プレイ」ボタンを押してもキューを入れることができません。この目的は、プレイヤーの行動を変えることです。AFKしたプレイヤーが、このように時間を無駄にする経験をすれば、その後は同じことを繰り返さないようになるでしょう。ほとんどのプレイヤーに対しては、キューの一時停止がうまく機能しています。ですが、全世界のプレイヤーの約9%は継続的なAFKを続けていて、プレイする試合の間に空白を設けてもAFKを止めることができないようです。

AFKを続けるプレイヤーに対して、新たなペナルティーとして「キューの利用禁止」を導入します。基本的に、これはとても長いキューのロックのことです。キューの利用禁止を適用されたプレイヤーには、ペナルティーを説明するポップアップが表示され、MOBAゲームモードの対戦待ちに入ることができなくなります。キューの利用禁止を適用する時、わざわざ「ねぇ、時間を無駄にするのってどんな気持ちなの？」とは問いません。当該プレイヤーをプレイ人口からしばらく取り除くのです。こうすれば、試合でAFKを続けることはできなくなります。キューの利用禁止期間が終了した後は、最大レベルの「キューの一時停止」が適用されますので、行動矯正システムの恩恵を変わらず維持できますし、ゲームから遠ざけられたプレイヤーは全てのペナルティーを受けることになります。キューの利用禁止は、すべてのMOBAゲームモードに適用されます。

重要な注意事項として、現在のペナルティーティアが非常に高いプレイヤーはすべて、ティア3にリセットされます。キューの利用禁止が適用開始になる前に、一度だけ行動を改めるチャンスがあるということです。

キューの利用禁止、キューの一時停止、そして新ペナルティーティアについては、以下の表にまとめています。

ティアは時間にもとづいたシステムではありません。ペナルティーティアを下げるための最良（にして唯一）の方法は、AFKせずにプレイすることです──時間が経っても下がることはありません。

プレイヤー行動の分析

既存システムが抱える問題がひとつ見つかりました。一度ペナルティーティアが高くなってしまったプレイヤーが良い行動を繰り返し示したとしても、ペナルティーティアを下げることが難しくなっている点です。複数の要因を検討に入れる洗練されたモデルに移行して、改心したプレイヤーのペナルティーティアが下がる速度を、以前のものよりも大きく改善する予定です。とはいえ、継続的なAFKや悪質行為は引き続きペナルティー対象となります。

高AFKティアのプレイヤーが実際に継続的にゲームを妨害していて、それがインターネット接続の問題（一部地域では特によく見られます）など何か事情があってのものではないという確証があるため、これらの変更によってキューの利用禁止を実施可能になりました。

今後の計画

上記の実装と並行して、頻度および地域特有の回線接続問題の両面から、AFKの監視を続けていきます。回線接続状況が地域ごとに違っていても、全地域で公平な体験を提供したいと思っています。慎重を期して、これらの変更を全世界に実装する前に、いくつかの地域でのテストから始めるつもりです。実装状況についてはパッチノートをご覧ください。

これはAFKに対する最終宣告ではありません。以下のような問題の根源について対処すべく、ゲームプレイ面でさまざまなチームが協力して取り組んでいます。

• 不利を取り戻せる十分な能力がない
• 他のゲーム妨害行為に対して、ゲーム内での対処手段がない
• 困難な回線状態

これらの問題についての報告は、今後も継続して行っていきます！