パッチノート10.13

2つのルーンへの調整と、”野心的なビルドを試してみたくなる”強化。

皆さん、こんにちは。外もだんだん暑くなってきたので、今回はクールなパッチをご用意しました。

その内容は主にバランスブレイカーへの対応ということで、先ほど見回りを済ませてきたところです――やたらと跳ね回るヨードルをもっと高く跳ばせてあげたり、シンドラのスフィアの数を減らしたり、青い坊主頭の魔術師の背中を押してあげたり、本好きのネコちゃんに首輪を付けたり、などなど。

また今回は、ほかのキーストーンよりもパフォーマンスが突出していた「征服者」と「ガーディアン」についても見直しを行いました。成功への道筋が安易なものにならないよう、そしてプレイスタイルの多様性を確保できるよう、この2つのルーンを本来の道へと戻す調整を行っています。

それからコグ=マウとヌヌについても、それほど重要でない部分に“野心的なビルドを試してみたくなる”強化を施しました。外ではクールに、そしてゲーム内では粘液と雪玉にまみれたアツい夏をお過ごしください!

TFTのパッチノートをお探しの方は、こちらのポータルをご利用ください!

ミッドパッチアップデート

2020年6月24日(太平洋標準時) ノクターンのバグ修正

ノクターン

Q - 闇の手に関するバグ修正 ノクターンが倒されるとQ - 闇の手による残影が正常に表示されなくなり、試合終了までノクターンの2歩先に現れてバフを正常に得られなくなる不具合を修正しました
W - 漆黒の帳に関するバグ修正 ノクターンが倒されると、試合終了までW - 漆黒の帳の自動効果による攻撃速度の増加を得られなくなる不具合を修正しました

パッチハイライト

プールパーティ ジャーヴァンⅣ、プールパーティ オリアナ、プールパーティ タリヤ、プールパーティ シンドラ、プールパーティ ハイマーディンガーは日本時間2020年7月3日に販売開始予定です。

チャンピオン

アフェリオス

レベルアップごとの基本攻撃力が低下。チャクラムでエピックモンスターを攻撃した際の持続時間リセットが削除され、観戦モードではセントリーの攻撃範囲が表示されないように。R使用後の追加攻撃のクリティカルダメージが減少。

アフェリオスのツキ(月)は未だ衰えを知らず、それどころかプロシーンにおいてずっとスター(星)の座に居続けています。今回は彼の有する過剰なオブジェクトコントロール能力と、試合終盤において安全な距離から戦闘に貢献できすぎてしまう点を抑制しました。

基本ステータス

レベルアップごとの基本攻撃力 2.2 2

Q - チャクラム「クレッシェンダム」

削除チャクラムのリセット エピックモンスターを攻撃した際、ミラーチャクラムの持続時間がリセットされなくなりました
ちかくてとおい 観戦モードでセントリーの攻撃範囲が見えないようになりました

R - 月光の祈り

追加攻撃のクリティカルダメージ 増加攻撃力の50% 増加攻撃力の20%

カシオペア

基本魔法防御が低下。

前回のパッチで弱体化させたはずが、このヘビさんの勢いは思ったほど弱まりませんでした。そのため、前回手を入れた部分を再調整しています「征服者」の変更と合わせた今回のフォローアップ調整で、彼女が上手く“脱皮”してくれることを願っています。

基本ステータス

魔法防御 34 32

ナー

Eの増加攻撃速度が低スキルレベルで上昇、攻撃速度の増加時間が延長。

ミニナーの方向性を慎重に修正しています――ここ最近、様々なファイターに対して苦戦を強いられていたことから、今回は“攻撃速度”という彼のセーフティーレバーを解除することにしました。

E - ぴょんぴょん

増加攻撃速度 20/30/40/50/60% 40/45/50/55/60%
攻撃速度上昇の効果時間 3秒 4秒

カリスタ

レベルアップごとの基本攻撃力が低下。

トップレーンでは大混乱を引き起こし、いつものボットレーンではキャリーとして跳び回るといった感じで、カリスタはプロシーンにて際立った強さを見せつけています。今回の変更では序盤戦における攻撃力への依存度をより高めると共に、レベルアップごとの伸び率を引き下げることで、サイドレーンにおいて経験値を稼ぎにくくしました。

基本ステータス

レベルアップごとの基本攻撃力 4 3.5

コグ=マウ

Qのダメージ反映率が上昇。Rのダメージ反映率が上昇。

スタンダードなビルドについては上手くいっているものの、魔力ビルドのコグ=マウからはここのところ、あまり自信が“にじみ出て”いないようでした。今回の変更によって、魔力を軸とする新たなビルドを模索する楽しみが垂れ……生まれてくるはずです。

Q - 腐食粘液

ダメージ反映率 魔力×0.5 魔力×0.7

R - 生体空撃砲

ダメージ反映率 魔力×0.25 魔力×0.35

ルシアン

Qの射程が増加。

以前行われた一部のマークスマン向け強化を受けてなお、ルシアンはボットレーンにおいて苦境に立たされたままでした。その一番の原因は、敵を倒しきれず逃げられてしまう状況が頻発していたことにあります。スキルの射程を強化してやれば、彼も復讐の途へと戻りやすくなることでしょう。

Q - ピアシングライト

スキルの射程 900 1000

ノクターン

「夢幻斬」のクールダウンのバグを修正。固有スキルがモンスターに対して常に発動するように。

効率面から見た場合、レーンでのノクターン(=ミッドノクやトップノク)はジャングルノクターンをすっかり追い抜いてしまっていました。今回の変更でより素早くジャングルキャンプをクリアできるようになるため、ロール間の能力差も縮まるはずです。

一般

バグ修正 「夢幻斬」のクールダウンについて、本来は標的の種類に応じて1秒または2秒短縮されるところを、種類に関わらず短縮時間が1秒に固定されていたバグを修正しました。

固有スキル - 夢幻斬

アップデートダブルトラブル 敵チャンピオンに対する通常攻撃によって「夢幻斬」のクールダウンが2秒短縮される 敵チャンピオンとモンスターに対する通常攻撃によって「夢幻斬」のクールダウンが2秒短縮される

ヌヌ

Qのダメージ反映率と体力回復率が上昇。Rのシールド増加率に魔力が影響するように。

コグ=マウと同様、この少年&イエティについても魔力が絡む部分を強化し、主流ではないビルドの底上げを狙っています。これも冒険だよね! (ウィルンプの鳴き声)

Q - 丸かじり

ダメージ反映率(敵チャンピオン指定時) 魔力×0.5 魔力×0.65
体力回復(敵チャンピオン以外指定時) 魔力×0.7 魔力×0.9

R - アブソリュート・ゼロ

シールド増加率 増加体力×0.3/0.4/0.5 増加体力×0.3/0.4/0.5、魔力×1.5

オーン

固有スキルで作成した体力/マナ系アイテムが、作成前段階の体力/マナのパーセンテージを維持するように。

オーンをプロシーンにおける“安牌”のままにしておきたくなかったため、とくに試合序盤のレーン戦中に購入したアイテムの回復力を下げることで安定感を弱めました。

固有スキル - 歩く鍛冶場

基本に立ち返るべし フィールド上で作成した体力/マナ系アイテムは、その体力/マナ値を100%付与する フィールド上で作成した体力/マナ系アイテムは、作成前段階の体力/マナのパーセンテージを維持し続ける(本拠地に戻ることで完全な状態に戻せる)

ラカン

Wの基本ダメージが高スキルレベルで上昇。

ラカンのWに少々パンチを効かせたことで、これまでより“蝶のように舞い、蜂のように刺す”立ち回りがしやすくなるはずです。

W - 華麗なる登場

基本ダメージ 70/120/170/220/270 70/125/180/235/290

ライズ

基本魔法防御と基本攻撃力が上昇。

レーンでの対戦相手に立ち向かいやすく、そしてミニオンにとどめの一撃を入れやすくするため、ライズの魔法防御と攻撃力を慎重に引き上げました。

基本ステータス

魔法防御 34 36
攻撃力 56 58

シンドラ

Qのコストが低スキルレベルで増加。

パッチ10.11で行ったシンドラへの調整のフォローアップとして、今回はとくにプロシーンを主眼に置いた変更を施しています。低レベル時にQを連発しにくくしたため、もう鼻歌混じりにミニオンウェーブやチャンピオンを削り切ってしまうことはできなくなるはずです。とはいえ、スキルの有効性そのものは変わっていないので、その点はご心配なく。

Q - ダークスフィア

マナコスト 40/50/60/70/80マナ 60/65/70/75/80マナ

ヴァイ

Qのクールダウンが高スキルレベルで短縮。

ヴァイはほかのジャングラーたちにやや遅れを取っていたため、そのパンチ力によりパンチを効かせてやることにしました。これで彼女も高機動撹乱員としての責務を全うできるようになるはずです。

Q - 真っすぐいってぶっとばす

クールダウン 12/11/10/9/8秒 12/10.5/9/7.5/6秒

ヨリック

Rの「霧の乙女」が帰還するまでの距離が縮小。

ヨリックが戦闘状態から脱したとき、「霧の乙女」がより早く戻ってこれるよう変更しました。ヨリックは現状、ゲーム内でも下位に位置しているため、この一押しでもう少し上の方に行けることを期待しています。

R - 嘆きの墓標

「霧の乙女」の帰還距離 距離が900離れるとヨリックの元に帰還する 距離が600離れるとヨリックの元に帰還する

ユーミ

Eのコストが増加。

ネコちゃんに対してはただただ愛情が湧き出てくるのみなのですが、ゲームシステム上の最大マナ上昇量と比べて、この子のEはコストが軽すぎる状態にありました。ああ、この話についてはここまでにしておきましょう……。

E - バビューン!

マナコスト 100/115/130/145/160マナ 40/45/50/55/60マナ(+最大マナの15%)

ルーン

征服者

“長期戦能力、及び回復とDPSの両効果を求めるプレイヤーのためのキーストーン”という「征服者」の現在の立ち位置については概ね満足しています。とはいえ、このルーンの存在がほかのアーキタイプの邪魔になり、「電撃」のような近い方向性の選択肢を封じてしまっている現状についても以前から認識しています。そこで、本来意図していた強みはそのまま残し、穏当な方法でこのルーンに微調整を施すことにしました。これで強さがいくらか削られ、多くのチャンピオンに別のキーストーンを選ぶ余地が生まれるはずです。
最大スタック数 10 12
スタックごとのアダプティブフォース 2~5(チャンピオンレベル1~18) 1.7~4.2(チャンピオンレベル1~18)

ガーディアン

前回のパッチで一貫性を高めた結果、「ガーディアン」は強すぎる状態になってしまっていました。そこで、基本のシールド量を強化前の数値に戻すことにしました。
シールド量 80~200 70~150

アイテム

デスダンス

遠隔攻撃チャンピオンが受けた軽減後ダメージのうち、継続ダメージに変換される量が減少。

防御面の効果も少なからず影響しているのでしょうが、それでも「デスダンス」は遠隔攻撃チャンピオンにとって強すぎる状態が続いていました。今回はこのアイテム自体の有効性はそのままに、遠隔攻撃チャンピオンに対する効果だけをトーンダウンさせ、ビルドの幅を広げることを目指しています。

基本ステータス

継続ダメージに変換される軽減後ダメージの量 遠隔攻撃チャンピオンの場合は20% 遠隔攻撃チャンピオンの場合は10%

チャンピオン選択中の「報告」&「ミュート」機能テスト

試合体験が損なわれるような行為への対策の一環として、パッチ10.13から10.14にかけて、チャンピオン選択画面の2つの新機能のテストを行います。このテストはまず北アメリカと韓国で始まり、その後対象地域が順次拡大されます。この機能の仕組みについての解説記事もすでにご用意していますが、大雑把に説明すると以下のようになります。
  • チャンピオン選択画面でのミュートは、チャンピオン選択中からその後の試合まで対象プレイヤーのメッセージをブロックします。
  • チャンピオン選択画面での報告については、現在のところデータ収集だけを目的としています。実験の終了後、得られたデータをもとに関連ペナルティシステムのさらなる改善を検討していく予定です。

バグ修正/利便性の向上

  • 「ギャングスター トゥイッチ」、「マフィア ジンクス」、「マフィア グレイブス」、「マフィア ミス・フォーチュン」、「マフィア ブラウム」の名称をそれぞれ「クライムシティー トゥイッチ」、「クライムシティー ジンクス」、「クライムシティー グレイブス」、「クライムシティー ミス・フォーチュン」、「クライムシティー ブラウム」に改名しました
  • ミス・フォーチュンのQ - ダブルアップに「プレスアタック」のような通常攻撃時効果がすべて適用されるよう修正しました
  • ミス・フォーチュンのQ - ダブルアップが最初の攻撃対象から「征服者」のスタックを2獲得し、それ以降の対象からは固有スキル - ラブタップが付与されているかどうかに関わらずスタックを獲得しないよう修正しました
  • 「グレイシャルオーグメント」のツールチップ表示を修正し、「エネルギー充填」状態の通常攻撃を受けた標的についての説明を削除しました
  • キヤナのQ - エレメントの怒りの着弾前にキヤナ自身がキルされると、スキルが着弾しても標的にダメージを与えられないバグを修正しました
  • サイラスが敵のチョ=ガスから奪ったR - 捕食でキルを取った後、体力とモデルサイズがずっと増加したままになるよう修正しました
  • アーゴットのR - デスグラインダーのクールダウン中は、敵の体力バー上に確殺ラインインジケーターが表示されなくなりました
  • ゾーイのE - スリープバブルをどの位置から使用しても、バロンにデバフが正しく付与されるよう修正しました
  • カイ=サのW - ヴォイドシーカーをどの位置からバロンに使用しても、固有スキル - ヴォイドスキンのスタックが正しく付与されるよう修正しました
  • マップ上に4つ目のワードを設置しようとした際、それまでの3つのワードの中で入れ替えとなるものがミニマップ上に正しく表示されるよう修正しました
  • ヨリックのミストウォーカー、ザイラの植物、シャコのびっくり箱でも「マナフローバンド」が正しく発動するよう修正しました
  • フィアー状態のチャンピオンにスタンやチャームといった行動妨害効果を付与した際、フィアーのデバフ終了と同時に行動妨害効果が終了してしまわないよう修正しました
  • マルファイトのW - サンダークラップによって「ヘイルブレード」のスタック数が減少しないよう修正しました
  • ノーチラスが戦場の霧に入ると、W - 大海の激憤のシールドのエフェクトが見えなくなるよう修正しました
  • サイオンのW - 魂の炉心のツールチップを修正し、自動効果の発動時に最大体力を4獲得することを表記しました
  • フィドルスティックスのE - 刈り取りのツールチップを修正し、マナコストの上昇についての情報を追加しました
  • ジャックスが2回の通常攻撃の後にQ - リープストライクでダメージを与えた際、「フェイズラッシュ」と「電撃」が正しく発動するよう修正しました
  • トゥイッチのR - ヒャッハー!で強化された通常攻撃が、距離や角度にかかわらずネクサスや敵のインヒビターに正しくダメージを与えるよう修正しました
  • 「アンブラルグレイブ」が可視化されたトラップ類にも正しく追加ダメージを与えるよう修正しました
  • ケイトリンのW - ヨードルトラップが1回の通常攻撃のみ強化するよう修正しました
  • 「ルナーン・ハリケーン」の自動効果(重複不可)「連撃の風」によるマルチショットで獲得できる「征服者」のスタック数を、当たった敵の数に関わらず1に修正しました
  • 「グインソー・レイジブレード」の所有者の通常攻撃がブロックされた際、相手に対して自動効果(重複不可)「グインソーの憤怒」が発動しないよう修正しました
  • チャンピオン詳細ページから試合選択画面に戻った際、チャンピオン詳細ページが自動的に閉じられないバグを修正しました
  • 操作感向上のため、名誉画面のデータフローを改善しました。

既知の不具合

  • 以下のミッションの日本語説明文の一部に誤表記があり、パッチ10.14で修正される予定です。
  • 「幸運の女神の微笑み」 - 7デス未満で試合に1回勝利
  • 正しい説明文は「7デス以下で試合に1回勝利」となります

近日公開のスキンとクロマ

今回のパッチで以下のスキンがリリースされます。高解像度のスプラッシュアートをリーグ・ディスプレイで手に入れましょう!