パッチノート 11.9
花が咲き誇り、鳥のさえずりが聞こえてきます。一年で一番お気に入りの季節──Midseasonがやってきました!
今回のパッチは少々複雑ですので、ここで簡単に説明しておきましょう。まず、「ターボ ケミタンク」の弱体化など、タンクのシステムに大幅な変更を行っています。また、パワー不足だったファイター系アイテム(「デス ダンス」や「ウィッツ エンド」)に強化を施しています。次に、MSIに備えてプロシーンのメタに変化を加えられるよう、多様なチャンピオンを舞台に上げたいと考えました──つまり、グラガスのような有力なチャンピオンには少し下がってもらい、シェンやルルといった昔ながらの顔ぶれにもスポットライトが当たるようにする、ということです。
それとは別になりますが、前回のパッチで一部チャンピオンを強くし過ぎたようで、彼らは瞬く間にサモナーズリフト法の違反者となってしまいました。そう、ダイアナやモルガナなどのことです──彼女たちは前回行った強化がジャングラーとしてハマり過ぎていたため、一定の強みは残しつつも力を抑えることにしました。そして、とある赤い死神や紫の狂人に関しても同様に、それぞれのレーンに合うよう調整を行っています。
まだあります! タリックと一部チャンピオンのインタラクションを見直し、マップ上にいない味方に対してタリックがスキルの効果を付与しないようにしたほか、ヴィエゴについてはシステムにまつわる大量の不具合を修正しています。また、ランクの第2スプリットがスタートしますので、気持ちを新たにして自己最高ランクを目指しましょう。
今回は以上となります! それでは、また次回のパッチノートでお会いしましょう。
TFT:レコニングが始まります。世界が「黒き霧」に覆われてしまう前に、こちらのTFTパッチノートをチェックしておきましょう!


ミッドパッチアップデート
2021年5月5日(太平洋標準時) ジェイスのバグ修正
ジェイス
パッチハイライト
チャンピオン

ダイアナ
レベルアップごとの物理防御と体力が低下。固有スキルの増加攻撃速度が低チャンピオンレベルで低下。
ダイアナはパッチ11.8における固有スキルの強化により、ミッドとジャングルでの勝率が上昇しています。プレイヤーたちは彼女がジャングルにもたらす刺激を楽しんでいるようなので、キャンプクリア速度とレーン戦の耐久力を少しだけ低下させることにしました。
基本ステータス
固有スキル - 繊月の刃

ドクター・ムンド
レベルアップごとの物理防御と攻撃力が低下。
パッチ11.8の強化により、トップレーンのムンドは再び、そしてこれまで以上にスポットライトを浴びることとなりました。彼は終盤になると止めようがない状態になり、その紫色の肌にキズをつけるのは不可能だとすら思えてくるほどです。そこでそのタンク性能と圧倒的なポテンシャルを低下させ、対戦相手側もその分厚い体力を大きく削っていけるようにしました。
基本ステータス

ガレン
Wの増加防御力が減少、ユニットのキル数の上限が増加。
とくに難しい条件を必要とせずにWのスタックを貯められることから、ガレンは筋肉モリモリになっているようです。ミシックアイテム購入後のパワー上昇曲線がもっとゆるやかになるよう、彼のタンク性能の急激な上昇を抑えることにしました。
W - 勇気の護り

グラガス
Eの基本ダメージが高スキルレベルで減少。
グラガスはプロレベルのスキル帯で大きな脅威となっており、ジャングル、サポート、ミッドにおいて酒を浴びるように飲んでいます。そこでレーン戦において不可欠なスキルのパワーを低下させることにしました。
E - ボディスラム

ヘカリム
基本物理防御が減少、レベルアップごとの物理防御が増加。Qのスタックごとのダメージ増幅量が減少、増加攻撃力に合わせて上昇するように。Wが与ダメージで体力を回復するようになり、攻撃力が反映されるように。Eのダメージが減少。
ヘカリムは未だにメタを全速力で駆け回っており、ほかのチャンピオンよりも高いバン率を誇っています。また、バンされずに使用されたとしても、ビルドはほぼほぼフルタンクに限定されています。この2つの問題を解決するため、瞬間火力と序盤の耐久力を低下させることにしました。また、お馴染みとなっているムキムキ野生馬ビルドよりも、ダメージ重視ビルドが優位になるようにもしています。
基本ステータス
Q - ランページ
W - ソウルドレイン
E - チャージ

ハイマーディンガー
Wのロケットの初弾ダメージが高スキルレベルで低下。
ハイマーディンガーは上位のスキルレベル帯において、トップ、ミッド、ボットレーンで強すぎる状態にあります。そこで少し弱体化することにしました。
W - ヘクステック小型ロケット

ジンクス
Qのクリティカルのバグ修正。
ジンクスの「フィッシュボーン」は意図していたよりも遥かに多くの範囲ダメージを与えていました。これはバグ修正なのですが、大幅なダメージ低下となるためここで触れておくことにしました。
Q - スイッチング!

ケイン
Qのダーキンのダメージ増加割合が上昇。
“ダーキン”のケインが“影の暗殺者”のケインの影に隠れているようなので、そちら側のケインも日の目を見られるようにしました。
Q - 飛影斬

キンドレッド
Qのクールダウンが短縮、基本ダメージが高スキルレベルで増加。
キンドレッドはジャングルで苦戦続きなため、中盤のパワースパイクを強化することにしました。
Q - 矢の輪舞

コグ=マウ
Qの防御力低下割合が上昇。Eのコストが減少。
コグ=マウはボットレーンよりも繭の中にいることの方が多くなっているため、再びノリノリになれるよう粘液の回数を増やしてやることにしました。さらに、彼の行く手を阻む……いえ、彼の唾液を吸い込んでしまう相手を倒しやすくなるような手助けも行っています。
Q - 腐食粘液
E - ヴォイド分泌液

ルル
Wのクールダウンが短縮、味方に使用した際の増加攻撃速度が低スキルレベルで増加。
「W – イタズラ」を強化することで、ルルの序盤のパワーを少し高めました。
W - イタズラ

モルガナ
Wの非エピックモンスターに対するダメージが低下。
モルガナが新たなジャングラーとして活躍している点は素晴らしいのですが、パッチ11.8での強化によって想定以上に強くなってしまっているため、一部を元に戻すことにしました。
W - 苦悶の影

ランブル
固有スキルの「オーバーヒート!」の通常攻撃時効果の追加ダメージが低下。
ランブルはとくに耐久力の低い近接攻撃チャンピオンを標的にしてミッドレーンでヒートアップしているため、信頼性の高いダメージソースを弱体化することで、相手側がクールダウンできるだけの時間を与えたいと考えました。
固有スキル - ポンコツタイタン

セト
Wのダメージ反映率が上昇。Rのダメージ反映率が上昇。
パッチ10.18にて行われたダメージビルドのメリットを高める調整によってフルタンクビルドの効果が低下したことで、セトはミッド、ジャングル、サポートにおいてプレッシャーが低下してしまいました。ほとんどのポジションで活躍できていないため、より多くのダメージを与えられるよう調整しました。
W - ヘイメイカー
R - ショーストッパー

シェン
Rのシールド量が低下、増加体力が反映されるように。
基本値と形ばかりの魔力反映率しかないシェンのアルティメットスキルはシールドというよりもまるで泡のようであり、終盤戦で耐久力の低い味方を守るには頼りなさすぎると言えるでしょう。新たな種類の反映率を追加することでスケーリングを改善し、終盤戦で味方を守るパワーを増加させました。
R - 瞬身護法

タリック
Qのコストが高スキルレベルで減少。マスター・イーとのインタラクションをアップデート。
輝くクリスタルの騎士のマナ負担を軽減しました。
全般
Q - スターライトタッチ

トランドル
Eのスロウ効果が低スキルレベルで増加。
パッチ8.18における柱のスロウ効果の弱体化は、トランドルのギャンク&ピックオフ能力にブレーキをかけ、10.2のフォローアップも効果はありませんでした。序盤のスロウ効果を強化すれば、より効果的に相手の行動範囲を制限できるようになるはずです。
E - 氷冷の柱

ブラッドミア
Qのクールダウンが高スキルレベルで延長。
前回の強化により、ブラッドミアは終盤に向けてのスケーリング能力を取り戻しました──が、少々やり過ぎてしまったかもしれません。丁度いいバランスになるよう、パッチ11.8で行った調整の一部を元に戻すことにしました。
Q - 吸血

ゼラス
Qの魔力反映率が増加。Wの基本ダメージおよび強化時の基本ダメージが高スキルレベルで増加。
LoLを代表するレーザースナイパーは混乱状態にあり、ミッドレーナーというよりもサポートとして大暴れしています。チャンピオンレベルとゴールドによるスケーリングのメリットが大きくなるよう再調整すれば、ミッドゼラスの活躍が高まることでしょう。
Q - アルカノパルス
W - デストラクションアイ
アイテム

デッド マン プレート
「デッド マン プレート」はタンク、ファイター、ジャガーノートと幅広いチャンピオンたちから2個目のアイテムとして圧倒的な人気を誇っています。機動性を高めるというユニークな自動効果を強調するため、防御ステータスを低下させることにしました。

ムーンストーンの再生
「ムーンストーン」はパッチ11.8の調整によってほかのサポートアイテムよりも弱くなってしまったため、基本回復量の一部を元に戻しました。これで回復効果とシールド効果を組み合わせた際の満足感も高まることでしょう。
「スターキャスター」(オーンによるアップグレード)

プローラー クロウ
特定のキットで想定よりも使用難易度が高くなっていたことから、「プローラー クロウ」の発動効果における対象指定の仕組みを調整し、猶予を持たせて使いやすくしました。実際の射程が伸びているわけではありませんが、コンボ中に少し離れた場所をクリックしてしまった場合でも、“クリックしようとしていたと思われる対象”を狙うようになっています。

サンファイア イージス
その昔、もっと明るく晴れた時代──言うなればもっと“サンファイア”な時代がありました。しかし、そこに“ケミタンク”が現れて、歯向かう者すべてを駆逐してしまいました。そこで再び炎を取り戻すため、“イージス”が敵を溶かすのを手助けすることにしました。
フォージファイア クレスト(オーンのアップグレード)

ターボ ケミタンク
「ターボ ケミタンク」を搭載したジャングラーは、マップの反対側から駆け付けてエンゲージやギャンクを行えるようになっているため、少し手綱を引くことにしました。
ターボチャージ ヘクスペリメント(オーンのアップグレード)

ウィッツ エンド
とてもニッチなアイテムである「ウィッツ エンド」は、最適な状況で利用したとしてもパンチに欠けていると言えます。ビルドパスを調整してダメージを追加すれば全体的にパワフルになり、より多くのチャンピオンにとって魅力が増すことでしょう。
ゲーム内ショップのアップデート
- アイテムセットのドロップダウンを改善。勝利のための「セット」完了です。
- クイック購入パネルに「エリクサー」のクールダウンが表示されるようになったため、最も強力なポーションが購入可能になるタイミングが分かるようになります。
- ミシックアイテムを購入したあと、ビルドメニューに追加のミシックがしつこく表示されないようになりました。シッシッ!
- チーム内にオーンがいるとオーンのアイテムがショップ内に表示されるようになりました。
サモナーズリフト ランクスプリット2が開始
シュリーマ&MSI Clash
Clashは続きます! 開催日程は以下のとおりです。
- シュリーマ Clash:シュリーマをテーマにしたClashの2度目のトーナメントは5月1日と2日に開催されます。2度目の週末のトーナメントに向けたチーム結成は4月26日から可能となります。
- MSI Clash:MSIをテーマにしたClashの最初のトーナメントは5月8日と9日に開催されます。また最初の週末のトーナメントに向けたチーム結成は5月3日から可能となります。2度目の週末のトーナメントはパッチ11.11期間中の開催となります。
バグ修正/利便性(QoL)の変更
- ヴィエゴがキンドレッドとシヴァーナのスタックする固有スキルを適切にコピーしていなかった不具合を修正
- ヴィエゴがクレッドに憑依した際に非騎乗時のクレッドのスキルを持った状態で騎乗したクレッドになることがあった不具合を修正
- キンドレッドに憑依後、試合終了までヴィエゴに狼のビジュアルエフェクトが残ることがあった不具合を修正
- オムニヴァンプおよびチャンピオンのステータスパネルに関する複数の不具合を修正。ステータスパネル内のオムニヴァンプの値がチャンピオンの実際の値と一致するようになりました。
- ジェイスのW - ハイパーチャージが攻撃速度を適切に変化させていなかった不具合を修正しました
- コグ=マウの固有スキル - イカシアの自爆のセリフが修正されて全スキンで再生されるようになりました
- ライフライン系の他のアイテムを所有していると「セラフ エンブレイス」と「アークエンジェル スタッフ」が購入できなくなっていた不具合を修正
- 「リフトメーカー」と「トリニティ フォース」がカイ=サの進化時に適切なステータスを付与するようになりました
- 「プレデター」を装備していると、ラムスのQ - ころころで想定以上の移動速度を得られていた不具合を修正しました
- 「シュレリアの戦歌」と「シュレリアの鎮魂歌」のツールチップの「発奮を付与した味方」のカウンターで味方チャンピオンが2回カウントされていた不具合を修正しました
近日公開のスキンとクロマ
今回のパッチで、以下のスキンがリリースされます。