パッチノート 13.12
ミッドシーズンのフォローアップをお届けする、パッチ13.12へようこそ!
このパッチでは大量の調整を実施していますが、主な内容は二つ──一つはミッドシーズン調整のフォローアップ、もう一つはプロシーンで問題となっているチャンピオン(ルル、ユーミ、カ=ジックス、ゼリなど)への対応です。それ以外にも、新ミシックスキンシリーズの「クリスタリス モートゥス」や新たな「山海絵巻伝」スキンのリリース、ミシックショップのローテーション、ランダムミッドへの調整などが行われています!
また、次回のパッチがスプリット1最後のパッチとなりますので、ランクが確定する最後の瞬間までプレイを続けて、7月18日に褒賞を獲得しましょう! ランクリセットおよびスプリット2で予定している変更についての詳細は、「ランクの今後の予定」記事をご覧ください。
TFTでは、コンバージェンスの嵐によってルーンテラがごちゃ混ぜになり……TFT新セットが登場しています! 「ルーンテラ リフォージ」に関する詳細はこちらのTFTパッチノートをご覧ください!
ミッドパッチアップデート
2023年6月14日(太平洋標準時) ヘリアの残響&アイバーン
アイバーン
- バグ修正:アイバーンWの通常攻撃時ダメージの効果時間が、本来の半分になっていた不具合を修正
ヘリアの残響
- 削除「生命の泉」とのインタラクション:「ヘリアの残響」と「生命の泉」のインタラクションを削除(今後は「生命の泉」によって「ヘリアの残響」の効果を発動できないように)
- その残響を聞く者など、ここにはいない…:周囲に敵がいない状況で「ヘリアの残響」の効果が発動していた不具合を修正(スタックを消費せずに味方を回復できていました)
パッチハイライト
チャンピオン
アッシュ
固有スキルの追加ダメージが増加。Wのダメージが増加。Rのダメージが増加。
ミッドシーズンアップデート以降、アッシュはほかのマークスマンやサポートと比べてかなり弱い状態にあります。今回はマークスマンとしての有用性を高められるよう、以前のパッチで「W - ボレー」のダメージに行っていた弱体化を元に戻しました。また、固有スキルに調整を施し、クリティカルビルドを利用するメリットを高めています。
さらに、サポートアッシュを強化すべくアルティメットスキルの魔力反映率を高めました。この変更はサポートとしてのプレイスタイルにはもちろん、時折見られる魔力系アッシュにとっても役立つはずです。
固有スキル - フロストショット
- 追加ダメージ:115%(+クリティカル率の(75%+35%)) ⇒ 120%(+クリティカル率の(75%+35%))
W - ボレー
- 物理ダメージ:10/25/40/55/70(+攻撃力の100%) ⇒ 20/35/50/65/80(+攻撃力の100%)
R - クリスタルアロー
- ダメージ:200/400/600(+魔力の100%) ⇒ 200/400/600(+魔力の120%)
ガングプランク
Eのチャージ時間が短縮。
現在の試合環境だと、ガングプランクはスキルヘイストの獲得が難しく、以前のような陽気な海賊らしいプレイができていないようです。そこで今回、樽に行ったチャージ時間の弱体化を元に戻すことで、彼のパワーとプレイ時の楽しさを少しだけ高めました。
E - 火薬樽
- リチャージ時間:スキルレベルにかかわらず18秒 ⇒ 18/17/16/15/14秒
グラガス
固有スキルのクールダウンが延長。Qのマナコストが減少。
グラガスは対策の難しいダメージトレードと、固有スキルによるレーン維持能力によって、ここ最近プロシーンにおける存在感が増しています。今回、固有スキルのクールダウンを延長したので、もう少しグラガスに対抗しやすくなるはずです。
固有スキル - ハッピーアワー
- クールダウン:8秒 ⇒ 12秒
Q - タル転がし
- マナコスト:80 ⇒ 80/75/70/65/60
カ・サンテ
Eのクールダウンが延長。
カ・サンテは平均的なスキルレベル帯では比較的弱めですが、高スキルレベル帯では非常に強力な人気チャンピオンとなっています。そこで今回、プロシーンを対象とした弱体化を施すことにしました──これなら平均的なスキルレベル帯における勝率への影響を最小限に抑えつつ、高スキルレベル帯でのバランスを改善できるはずです。
E - 辰砂の足取り
- クールダウン:9/8.5/8/7.5/7秒 ⇒ 10.5/10/9.5/9/8.5秒
カイ=サ
レベルアップごとの攻撃力が増加。
ミッドシーズンアップデートで新たなビルドを組めるようになったため、カイ=サが利用するアイテムに合うよう、進化に必要なステータス値を調整する必要が生まれました。今回の変更の狙いは、Qの進化をもっと滑らかに行えるようにすることです。例として、この増加量なら「ストームレイザー」、「ピッケル」、「ドラン ブレード」、アダプティブフォースx1があれば、レベル9でQを進化させることが可能でき、レベル11まで待つ必要がなくなります。
基本ステータス
- レベルアップごとの攻撃力:2 ⇒ 2.6
カ=ジックス
基本攻撃力が減少。
カ=ジックスは現状、パワーレベル、ピック率、バン率と、様々な分野で食物連鎖の頂点に君臨しています。今回の変更で基礎ダメージとジャングルクリア速度が低下するため、とくに高スキルレベル帯においてカ=ジックスのパワー(そして彼を相手にした際のフラストレーション)を低下させられるはずです。
基本ステータス
- 基本攻撃力:63 ⇒ 60
コグ=マウ
Wの基本ダメージが減少。
コグ=マウは自分に合った新しいミシックアイテムを見つけ、大きな成功を掴んでいるようです。そこで、最近ほかのスキルに行った変更に悪影響が出ないよう注意しつつ、主要なダメージスキルに行った強化を元に戻すことにしました。
W - 有機性魔力砲
- 追加魔法ダメージ:対象の最大体力の3.5/4.25/5/5.75/6.5%(+魔力100ごとに1%) ⇒ 対象の最大体力の3/3.75/4.5/5.25/6%(+魔力100ごとに1%)
ルシアン
固有スキルのダメージが減少、発動条件を調整。
ルシアンは一部のエンチャンターと組むことで、非常に高いパフォーマンスを発揮します。これらのエンチャンターは、ルシアンに体力回復、シールド、バフ効果を付与するスキルをたくさん持っており、即座に「警戒」を発動させることができます。その中でも、とくに強力なのがナミとミリオです。ナミのEとミリオの固有スキルは「警戒」と非常に相性が良く、ルシアンとボットレーンに行けるチャンピオン候補を大幅に狭める原因となってしまっています。
この状況を改善すべく、バフ効果によって「警戒」を発動できないようにし、代わりに近くの味方が移動不能効果を付与することで発動するようにしました。これにより、ルシアンがもっと多くのチャンピオンとペアを組めるようになるはずです。なお、ルシアンは多くのエンチャンターとこれまで通りシナジーがあり(場合によっては、シナジーが強化されています)、この変更は、敵にエンゲージすることなくルシアンに付与できる「警戒」スタックの数を抑えることが目的です。
今回の変更によって、ルシアンプレイヤーがエンチャンター以外のチャンピオンともボットに行きやすくなり、プロシーンにおいて新たなルシアンのレーンパートナーが見られるようになればと思っています。
固有スキル - 二挺拳銃
- 「警戒」のダメージ:14(+攻撃力の20%) ⇒ 10(+攻撃力の15%)
- 発動条件:別の味方によって強化されると、次の2回の通常攻撃が追加魔法ダメージを与える ⇒ 味方から体力回復効果またはシールドを付与されるか、自身の周囲で敵チャンピオンが移動不能効果を受けると、次の2回の通常攻撃が追加魔法ダメージを与える
ルル
基本物理防御が減少。固有スキルの魔法ダメージが減少。Eのシールド量が増加。
ルルは非プロシーンだと問題になるほど強くないのですが、プロシーンにおいてはかなり長い間、一線級の活躍を続けています。彼女はプロの試合だとレーン戦における影響力が高すぎるので、非プロシーンでのパワーレベルを維持しつつ、プロ向けに弱体化を施すことにしました。
基本ステータス
- 物理防御:29 ⇒ 26
固有スキル - 仲良し妖精ピックス
- 魔法ダメージ:15~117(チャンピオンレベルに応じて) ⇒ 9~111(チャンピオンレベルに応じて)
E - ピックス、おねがい!
- シールド耐久値:75/110/145/180/215(+魔力の55%) ⇒ 75/115/155/195/235(+魔力の55%)
ミリオ
基本物理防御が減少、レベルアップごとの物理防御が減少。固有スキルの強化通常攻撃のダメージが減少。
クールな炎のエンチャンターであるミリオは、範囲クレンズやチームメイト全員に温もりをもたらすスキルを持った、防御中心のチャンピオンとしてデザインされています。ですが、ミリオは味方チームを強力な防御スキルで守れるだけでなく、彼らに大量のダメージを提供することも可能で、これについては優しさや温もりと呼ぶには強力すぎます。彼はプロシーンにおいてNo.1サポートの地位におり、LoLチャンピオン全体としても間違いなく最強の一人でしょう。このパッチで様々な弱体化を施したので、これによってバランスの取れた状態に落ち着いてくれることを願っています。
基本ステータス
- 物理防御:28 ⇒ 26
- レベルアップごとの物理防御:4.9 ⇒ 4.6
固有スキル - ファイアーアップ!
- 強化通常攻撃:攻撃力の15%~35%(味方のチャンピオンレベルに応じて) ⇒ 攻撃力の15%(味方のチャンピオンレベルに応じて)
ナサス
固有スキルのライフスティールが増加。Rのクールダウンがスキルレベルに応じて短縮されるように。
ナサスはここ最近、ソロキューにおいて厳しい状況に置かれています。そこで今回、カウンターのマッチアップ(ナサスが通常攻撃やQの発動を余り頻繁に行えない状況)に影響が出ないよう注意しつつ、好ましいマッチアップ(ミニオンウェーブに留まりつつ、ライフスティールを活用できる状況)を戦いやすいよう、彼の固有スキルを強化することにしました。また、ナサスは試合終盤の集団戦において、耐久力と射程を強化してくれるアルティメットスキルに大きく依存するので、このスキルの終盤におけるクールダウンを短縮しました。
固有スキル - ソウルイーター:
- ライフスティール:9/14/19% ⇒ 11/16/21%
R - アヌビスの怒り
- クールダウン:120秒 ⇒ 120/100/80秒
オリアナ
Rのダメージが増加。
現在、オリアナは少し弱い状態にあり、あと一歩のところでメインステージに上がれていないようです。そこで今回、“盛り上がりに欠ける場面で安定して戦えるチャンピオン”としてではなく、“強力かつ満足度の高いスキルを備えた、低耐久力&低機動力のキャリー”としてオリアナを調整し、アルティメットスキルを活かしたスーパープレイをもっとできるようにしました。この変更によって、プロシーンが理由で一般プレイヤーから過小評価されるといった状況が改善されればと思っています。
長期的なプランとして、私たちはアルティメットスキルを中心にオリアナを調整していくつもりでおり、彼女のスキルセット中で、アルティメットを最も満足感が高く、カウンタープレイに有効で、爆発力のあるスキルにしていきたいと考えています。今回のパッチでは、アルティメットスキルのダメージを少しだけ増加させて、彼女が(願わくは)スポットライトを浴びられるようにしました。
R - オーダー:ショックウェーブ
- 魔法ダメージ:250/350/450(+魔力の90%) ⇒ 250/400/550(+魔力の95%)
レル
デフォルトのアダプティブステータスを調整。Qの詠唱時間が短縮、ダメージが減少、モンスターに対するダメージを調整。W(装着)のダメージが減少、モンスターに対するダメージを調整。W(騎馬)のモンスターに対するダメージを調整。Eのダメージが減少、モンスターに対するダメージを調整、モンスターに対するダメージ上限を追加。
パッチ13.11でのホットフィックス後、レルはサポートでもジャングルでもかなり強い状態にあります。ただ、Qは発生が少し遅く感じられ、“レルのスキルセットの粗い部分を滑らかにする”という目標を達成できていません。そこで今回、Qの安定性と使用感を高めつつ、両ロールのパワーを全体的に低下させることにしました。また、EとQを活用しながら確実に「スマイト」でモンスターを仕留める強力なコンボは維持しつつ、エピックモンスターに対するダメージは妥当な数値に抑えました。これらのジャングルにおける調整は、基本的に試合中盤のクリア速度を対象としており、序盤のジャングルクリアにはそれほど影響を与えないはずです。
基本ステータス
- デフォルトのアダプティブフォースのステータス:攻撃力 ⇒ 魔力
Q - 破鋼撃
- 詠唱時間:0.5秒 ⇒ 0.4秒
- 魔法ダメージ:70/110/150/190/230(+魔力の60%) ⇒ 60/100/140/180/220(+魔力の60%)
- ジャングルモンスターへのダメージ:基本ダメージの300% ⇒ モンスターに対して150/220/290/360/430の追加ダメージ
W - フェロマンシー:装着
- 魔法ダメージ:70/100/130/160/190(+魔力の60%) ⇒ 60/90/120/150/180(+魔力の60%)
- ジャングルモンスターへのダメージ:基本ダメージの300% ⇒ モンスターに対して125/150/175/200/225の追加ダメージ
W - フェロマンシー:騎馬
- ジャングルモンスターへのダメージ:基本ダメージの300% ⇒ モンスターに対して55/110/165/220/275の追加ダメージ
E - 重槍突貫
- 魔法ダメージ:35/50/65/80/95(+魔力の50%)(+対象の最大体力の4%) ⇒ 25/35/45/55/65(+魔力の50%)(+対象の最大体力の3%)
- ジャングルモンスターへのダメージ:基本ダメージの250% ⇒ モンスターに対して100/145/190/235/280の追加ダメージ
- NEWモンスターに対する最大体力に応じたダメージの上限:150
ランブル
基本体力が低下、レベルアップごとの体力が増加、基本体力自動回復が低下。固有スキルのヒートの上限が上昇、オーバーヒート時のモンスターへのダメージ上限を調整、オーバーヒート時の攻撃速度が上昇、オーバーヒートの効果時間が短縮。Qのダメージを調整、ミニオンへのダメージが低下、モンスターに対するダメージ上限を追加。Wのシールド量を調整。Eのヒート生成量が増加。Rのクールダウンが延長。
ランブルは歴史的にミッドよりもトップでのプレイ率が高いのですが、私たちがトップランブルの有用性を維持してこなかったせいで、数年に渡ってトップのプレイヤーをガッカリさせ続けてきました。また、ランブルはレーンのプッシュとボットレーンへのロームが主な強みであるため、非常にエリートレベル帯向けのチャンピオンとなっています。今回の変更の狙いは、試合終盤のスケーリングは維持しつつも、序盤におけるロームの脅威度を低下させ、1v1での接近戦パワーを高めることにあります。ヒートのシステムもリニューアルしており、「デンジャーゾーン」にもっと余裕を持たせると共に、ヒートのコストを分かりやすくし、オーバーヒート時のペナルティを緩和しました。
これらの変更によって、ランブルの最適なロールがトップレーンになり、ジャングルとミッドレーンにおいても各ロールのファンが問題なくプレイできる──そんな結果になることを願っています。なお、体力アイテムをビルドするメリットが新たに生まれていますが、彼をジャガーノートにするつもりはなく、あくまで試合中盤の耐久力を少し高める程度に収めています。
基本ステータス
- 基本体力:659 ⇒ 625
- レベルアップごとの体力:99 ⇒ 105
- 基本体力自動回復:8 ⇒ 7
固有スキル - ポンコツタイタン
- 最大ヒート:100 ⇒ 150
- デンジャーゾーン:50以上(注:変更なし)
- オーバーヒート時のモンスターへのダメージ上限:80 ⇒ 65~150(チャンピオンレベルに応じて)
- オーバーヒート時の攻撃速度:20~80%(チャンピオンレベルに応じて) ⇒ 50~130%(チャンピオンレベルに応じて)
- オーバーヒートの効果時間:5.25秒 ⇒ 4秒
Q - スピットファイア
- 魔法ダメージ:180/220/260/300/340(+魔力の110%) ⇒ 135/150/165/180/195(+対象の最大体力の6/7/8/9/10%)(+魔力の110%)
- ミニオンへのダメージ補正:60/65/70/75/80% ⇒ 55/60/65/70/75%
- NEWモンスターに対する最大体力に応じたダメージの上限:65~300(チャンピオンレベルに応じて)
W - ジャンクシールド
- シールド耐久値:60/90/120/150/180(+魔力の45%) ⇒ 25/55/85/115/145(+最大体力の4%)(+魔力の25%)
E - エレクトロハープーン
- ヒート生成量:10 ⇒ 20
R - イコライザー
- クールダウン:100/85/70秒 ⇒ 130/105/80秒
ライズ
固有スキルのマナ増加量が上昇。Eの魔法ダメージが増加、弾速が上昇。
ライズは現在、ミッドレーン最弱のチャンピオンとなっており、プロシーンではまったく使われていません。現状、彼には強化の余地があるので、固有スキルとEの反映率を高めて、スケーリングを改善しました。プロシーンについて考えると、ほかの箇所よりも強化のリスクは少ないはずです。また、Eの弾速を少しだけ高めて、接近戦で役立てられるようにしました。
固有スキル - 古代の呪術
- 最大マナ増加量:魔力100ごとに6% ⇒ 魔力100ごとに10%
E - スペルフラックス
- 魔法ダメージ:60/90/120/150/180(+魔力の45%)(+増加マナの2%) ⇒ 60/90/120/150/180(+魔力の50%)(+増加マナの2%)
- 弾速:3500 ⇒ 4000
シヴィア
レベルアップごとの攻撃力が減少。Wの跳ね返りダメージが増加。
シヴィアはほかのマークスマンと比べて少し弱い状態にあるので、「W - 跳刃」を強化できるよう攻撃力反映率を以前の値に戻し、スキル全体を強化する余地を作りました。
基本ステータス
- レベルアップごとの攻撃力:2.8 ⇒ 2.5
W - 跳刃
- 跳ね返りダメージ:攻撃力の25/30/35/40/45% ⇒ 攻撃力の30/35/40/45/50%
ユーミ
Eの攻撃速度増加量が減少。Rの命中ごとの体力回復量が減少。
ユーミはプロシーンを含めて、全スキルレベル帯で強すぎる状態にあり、パッチ13.10で行われたサポートアイテムの変更からも恩恵を受けています。この状況を鑑み、非プロプレイヤーが今後もユーミをプレイできるよう注意しつつ、彼女のパワーレベルを全体的に引き下げることにしました。
今回の変更によって、プロシーンにおけるユーミの台頭はある程度収まるはずです。長期的な計画としては、ユーミがプロ&エリート以外のスキルレベル帯でプレイされるよう調整を続け、彼女を新米プレイヤー(とくにフレンドと一緒に遊んでいるプレイヤー)にとって、最適なチャンピオンにしていきたいと考えています。
W - ユー&ミー!
- 「ベストフレンド」ボーナス:10~20%の体力回復/シールド効果(味方のチャンピオンレベルに応じて) ⇒ 5/7.5/10/12.5/15%(スキルレベルに応じて)
E - バビューン!
- シールド耐久値:90/120/150/180/210(+魔力の30%) ⇒ 80/105/130/155/180(+魔力の30%)
- 攻撃速度増加量:35%(+魔力100ごとに8%) ⇒ 25/27.5/30/32.5/35%(+魔力100ごとに8%)
R - ファイナルチャプター
- 命中ごとの体力回復量:35/50/65(+魔力の15%) ⇒ 25/40/55(+魔力の15%)
ゼリ
移動速度が上昇。固有スキルの現在の効果を削除、代わりにQの自動効果を追加。Qが「シーン」を発動しないように。Eのクリティカル率の反映率が増加。
タンキーな「トリニティ フォース」ビルド、そして相性の良いエンチャンターたちの復権により、ゼリが再び力を増してきました。今回のパッチでは、“ブルーザーのようなアイテムビルドをやめさせる”、そして“シールドを付与できるエンチャンターとのシナジーを削除する”という2つの目標のもとに、ゼリに調整を施しています。
機動力はゼリの核となるデザイン要素であり、彼女は電撃のようにリフト中を駆け回ることができます。ですが、高い機動力があるにもかかわらず、体力アイテムを安易にビルドして、“追いつけないし、キルできないチャンピオン”となっている現在の状況は望ましいとは言えません。そこで今回、Qと「シーン」のシナジーを削除することにしました。ゼリはこのシナジーのおかげで、ブルーザーのようにアイテムをビルドし、シールドを奪う固有スキルの効果で、大量のダメージを軽減できていました。
2つ目の目標に関してですが、ゼリのシールドにまつわる固有スキルは、適切なエンチャンターと組んだ際、あまりにも強力すぎました。これは裏を返すと、“ゼリの強さはサポートの強さに直結している”ということであり、彼女を調整する上でエンチャンターの調整は必須でした。適切なサポートが一緒だとゼリのパワーは凄まじく、この傾向はとくにプロシーンで顕著です。そこで今回、苦渋の決断ではありましたが、既存の固有スキルを完全に削除し、状況の改善を図ることにしました。この変更によって、今後はゼリ自体のパワーに焦点を当てて調整を行うことが可能となり、サポートに振り回されることが減るはずです。また長期的に見ても、この方が彼女をより良い状態に保てると考えています。
基本ステータス
- 移動速度:330 ⇒ 335
固有スキル - 生体バッテリー
- 削除スピード違反:固有スキルの「シールドにダメージを与えると、その45%を奪い、シールドを得るたびに移動速度が2秒間10%増加する」効果を削除
- Qの自動効果がここに:「Q - バーストファイア」の自動効果をゼリの固有スキルとして導入
Q - バーストファイア
- 削除Qの自動効果は固有スキルに:Qの自動効果をゼリの固有スキルに移動
- トリニティ禁止:「Q - バーストファイア」が「シーン」を発動しないよう変更
E - スパークサージ
- 通常攻撃時効果の最大クリティカル率反映率:65% ⇒ 85%
アイテム
アーデント センサー
現在、「アーデント センサー」はマークスマンに大量のダメージを提供することが可能で、ADCが高火力化しているだけでなく、サポートが体力回復/シールドばかりを使う原因にもなっています。このアイテムは現状、エンチャンターに最も多く利用されているレジェンダリーとなっており、「リデンプション」や「ミカエルの祝福」といったアイテム候補は競合できていません。
- 「サンクティファイ」の通常攻撃時ダメージ:15~30(味方のチャンピオンレベルに応じて) ⇒ 15
ブラッドサースター
「ブラッドサースター」はADCにとってまさに究極の欲張りアイテムであり、安全を確保しつつも、後衛から大ダメージを与えることが可能です。現状では高性能すぎるので、その性能に合わせてコストを上昇させました。
- トータルコスト:3200 ⇒ 3400
ゲイルフォース
「ゲイルフォース」はマークスマンにとって少し強すぎる状態にあります。ヤスオやヨネが使うととくに強力であるため、反映率をクリティカル率から攻撃力に入れ替えることにしました。この変更には、“アサシンによって「ゲイルフォース」が多用される”というリスクがあり、これまでクリティカル率を採用していたのもそのためでした。ですが、全体的にパワーを低下させているので、全ユーザーにとってバランスの取れた状態になるはずです。一部のプレイヤー(そして某チャンピオン)にとって嬉しい情報をお伝えしておくと、反映率がクリティカル率だった頃と同等のダメージを出すには、増加攻撃力が444.4444必要になります。
- 攻撃力:+55 ⇒ +50
- 「クラウドバースト」の発動効果ダメージ:150~350(チャンピオンレベル8~18)(+クリティカル率の200%) ⇒ 150~350(チャンピオンレベル8~18)(+増加攻撃力の45%)
イモータル シールドボウ
現在、多くのプレイヤーが“「イモータル シールドボウ」は最初のアイテムとして相応しくない”と考えています。ですが残念なことに、このアイテムは試合終盤に購入したとしてもそれほど強くありません。今回行った強化はわりと軽めですが、クリティカル系ユーザーであれば、試合中盤において強化を実感できるはずです。
- ライフスティール:7% ⇒ 10%
帝国の指令
「帝国の指令」はサポート向けレジェンダリーアイテムという新たな役割を見つけ、たちまちエンチャンターが2つ目に購入する定番アイテムとなりました。これは素晴らしいことではありますが、現在このアイテムはあまりにも強力で、LoL全体の瞬間火力が近年稀に見るレベルまで上昇している原因となっています。今回のパッチでは、瞬間火力に焦点を当てて変更を行っており、全体で見ると小規模な弱体化となっています。
- 「調整射撃」適用時のダメージ:35~75(チャンピオンレベル1~18) ⇒ 40~60(チャンピオンレベル8~18)
- 「調整射撃」発動時のダメージ:70~150(チャンピオンレベル1~18) ⇒ 80~120(チャンピオンレベル8~18)
- 「調整射撃」による増加移動速度:20% ⇒ 25%
ムーンストーンの再生
「ムーンストーンの再生」はソラカを除けば、どのチャンピオンが使っても弱い状態となっています。そこで計算式を変更して、味方がレベル14以上で受けていた効果を常に得られるようにしました。基本的には、体力回復/シールド効果が発動1回あたり最大5%強化される計算になります。また、以前よりも安定して増加シールドを付与できるようになり、シールド面での強化に繋がっています。
- 体力回復量:20~40%(味方のチャンピオンレベル1~18) ⇒ 35%
- シールド量:30~40%(味方のチャンピオンレベル1~18) ⇒ 40%
- 同一対象への増加体力回復量:15~30%(味方のチャンピオンレベル1~18) ⇒ 25%
- 同一対象への増加シールド量:20~30%(味方のチャンピオンレベル1~18) ⇒ 30%
- ミシック自動効果:スキルヘイスト +5 ⇒ 体力回復およびシールド効果 +5
ラピッド ファイアキャノン
「ラピッド ファイアキャノン」は中心的ステータスが攻撃速度から攻撃力に変更されて以来、かなり強くなっています。このアイテムの攻撃力は実質的にクリティカル率に応じてスケーリングしていくので、それを考えるとこれまでのようにエネルギー充填状態のダメージを増加させる必要はないはずです。
- エネルギー充填時のダメージ:60~140(チャンピオンレベルに応じて) ⇒ 60
スタティック シヴ
「スタティック シヴ」は“後衛ミニオンを一撃で倒すことなく、ウェーブクリア性能を高める”うえで、最適なアイテムとなるようデザインされています。現段階ではまだ少しパワーが足りていないようなので、試合序盤のダメージを増加させて、ミニオンの体力バーとより一致するようにしました。
- エネルギー充填時のダメージ:80~190(チャンピオンレベル7~18) ⇒ 100~180(チャンピオンレベル6~18)
ルーン
オーバーヒール
「オーバーヒール」は本来、“耐久力が不足する試合でADCの耐久力を高めたい”というプレイヤーの需要を満たすために用意されていました。ですが、ルーンページをわざわざ変更するプレイヤーはほとんどおらず、変更しているのはプロくらいのものでした。そこで、以前「オーバーヒール」に行った変更を元に戻し、最大体力に応じてシールドがスケーリングするようにしました。マークスマンにとっては弱体化となりますが、この変更によって、元々の耐久力が高いファイターやタンクは利用しやすくなったはずです。厳密に言うと、アフェリオスの場合はレベル1~5でシールド量が増加しているのですが、全体としては大幅に弱体化しています。その一方で、ファイターなどの高体力チャンピオンにとってはかなりの強化になっています。全体的には、これまでで一二を争うくらい強力な「オーバーヒール」となっているはずです。
- シールド耐久値:20~300(チャンピオンレベルに応じて) ⇒ 最大体力の11%
システム
ミッドレーンゴールド
少し前に、ミッドレーンミニオンからのゴールド獲得量を減らすことで、試合序盤におけるミッドレーンの影響力を低下させていました。この試みは成功しましたが、変更時に懸念していたとおり、ミッドレーンのメイジが敵のロームに弱くなり、メイジの立場が低下してしまいました。もちろん、これはミッドレーンメイジだけの問題ではないのですが、打てる手はすぐにでも打っておくべきでしょう。
- ゴールドをどうぞ:試合時間14分までは、ミッドレーンミニオンの価値が1ゴールド低下 ⇒ ミッドレーンミニオンのゴールド価値は、ほかのレーンのミニオンと同じ(ミニオンの平等が達成されました)
レッドバフ
バフの共有が導入されたことで、レッドバフの入手がかなり容易になったので、少しパワーを抑えられるよう、スロウ効果と体力自動回復効果はある程度維持しつつ、終盤の火力を低下させることにしました。
- ダメージ:6+6xチャンピオンレベル(12~114) ⇒ 6+4xレベル(10~78)
- スロウ効果:10/15/25 ⇒ 10/15/20(遠隔攻撃チャンピオンは半分)
- 体力自動回復:1/3/9% ⇒ 1/3/5%
ランダムミッドの調整
強化
- アニビア:与ダメージ 100% ⇒ 与ダメージ 105%
- ジャックス:与ダメージ 100% ⇒ 与ダメージ 105%
- トゥイッチ:被ダメージ 100% ⇒ 被ダメージ 95%
- ワーウィック:体力回復量 100% ⇒ 体力回復量 105%
弱体化
- アカリ:被ダメージ 85% ⇒ 被ダメージ 90%
- チョ=ガス:被ダメージ 100% ⇒ 被ダメージ 105%
- アイバーン:シールド量 100%⇒ シールド量 80%、与ダメージ 95% ⇒ 与ダメージ 90%
- マルザハール:与ダメージ 92% ⇒ 与ダメージ 90%、被ダメージ 108% ⇒ 被ダメージ 110%、
- ヴェックス:与ダメージ 100% ⇒ 与ダメージ 95%
テーマClash
バンドルシティカップClashは今週末にも開催されます!
- 2回目の週末の登録開始日:6月12日11時00分(現地時間)
- 2回目の週末のトーナメント開催日:6月17日、18日(現地時間16時~19時、地域によって異なります)
ミシックショップのローテーション
ミシックショップのアップデート
ショップにおけるコンテンツのローテーションの仕組みに、ちょっとした変更を行います。今後は、ローテーションのたびに4つのプレステージスキンが登場します(以前は2つ)。とくに記載がない限り、パッチ2回ごとのサイクルに変更はありません。
このパッチでは新たなミシックスキンシリーズである「クリスタル モートゥス」が登場します。このシリーズの最初のスキンは「クリスタリス モートゥス レオナ」で、通常どおり6パッチに渡ってショップで販売されます。
新たに購入可能
- プレステージ True Damage キヤナ
- プレステージ黒曜龍セト
- プレステージおしゃれなブランド
- プレステージ K/DA アカリ
- ヘクステック ジャーヴァンⅣ
- ヘクステック セジュアニ
- クリスタリス モートゥス レオナ + ボーダー + アイコン
- ミシッククロマ クリスタリス モートゥス レオナ(再生) + アイコン
- クリスタリス モートゥス レオナ エモート
- ミシッククロマ 荒野のルシアン
- プレステージ DRX エイトロックス(注:このスキンはパッチ13.13期間中の6月29日に販売が終了します)
ミシックショップでの販売終了
- プレステージ勇ましき不死鳥ザヤ
- プレステージ爆発花火ヴェイン
- ランサーゼロ ヘカリム
- ヘクステック トリスターナ
- 灰の守護者シェン
- ミシッククロマ 灰の守護者シェン(エンバーウォークン)
- 灰の騎士ワードスキン
- 灰の守護者シェン エモート
バグ修正と利便性の向上(QoL)
- ニーコが固有スキルで「ゾンビワード」に擬態している間に、チャンピオンを攻撃出来ていた不具合を修正
- 非騎乗時に、レルのクリティカル発生時のビジュアルエフェクトと、武器の位置がずれていた不具合を修正
- レルが行動妨害効果を受けた際、WとEが正しく機能しないことがあった不具合を修正
- 「フラッシュ」使用後に、レルのQの方向が切り替わっていた不具合を修正
- レルが非騎乗状態で出現すると、出現アニメーション中に複数のビジュアルの問題が発生していた不具合を修正
- レルがW発動中にEを使用すると、Wのアニメーションをスキップできていた不具合を修正
- レルが同じ対象を攻撃することで、固有スキルのスタックを延長できていた不具合を修正
- レルがEを発動している最中に、アニメーションの問題が発生していた不具合を修正
- ヨネがWをクリックして手動で選択した場合、このスキルのインジケーターがマウスカーソルを追従しなかった不具合を修正
- 「イージスの盾」がレシピとアイテムセット内で「ソラリのロケット」として表示されていた不具合を修正
- 小型モンスターがキャンプエリア外に引きずられていった場合、そのアグロがリセットされないことがあった不具合を修正
- ジャンナが味方の方を向いていた場合、固有スキルの増加移動速度がリコール後も残っていた不具合を修正
- レッドブランブルバックおよびブルーセンチネルをキルしたあとに、アイバーンの固有スキルがアイバーンにしか拾えない共有可能なバフを残していた不具合を修正
- 忍耐力のリングが表示されていたことで、ヘラルドが見えていなくとも、ヘラルドへの攻撃が始まっていることを確認できていた不具合を修正
- アイバーンEの最初のシールドの爆発が敵に命中しなかった場合でも、2つ目のシールドが発動しなかった不具合を修正
- クレッドが「プライマル・スマイト」を使って、Rの射程を延長すると共に、ルートを変更できていた不具合を修正
- アイバーンのWの茂み内にいた場合、ヴィエゴがQの自動効果を再度適用できていた不具合を修正
- イベントトークンショップ内で、繰り返し購入可能なアイテム(キーのかけらやブルーエッセンスなど)にスライダーを追加しました
スキンのバグ修正
- 「DRX キンドレッド」において、「固有スキル - キンドレッドの刻印」のスタック数0と1の間で、同じビジュアルエフェクトが攻撃の飛翔物に適用されていた不具合を修正
- 「舌慣らし(P)」が3スタック適用された敵に接近する際、「アーフ・ケンチ」と「天才料理人タム・ケンチ」で特別なアニメーションが使用されていなかった不具合を修正
- 「獅子舞コグ=マウ」における「生体空撃砲(R)」の縦のスキルインジケーターを復旧
近日公開のスキンとクロマ
今回のパッチで、以下のスキンがリリースされます。
山海絵巻伝バード、山海絵巻伝コグ=マウ、山海絵巻伝リリア、山海絵巻伝タム・ケンチ